夢をみるだけでなく踏み出すことの大切さを教えてくれた戦隊ヒーロー

わたしは子どものころいつも死にたがる子でした。
死にたがるというよりは、今はここにいるけど、この世界でやることは無いし、本当はどこか別の場所に自分の故郷があるから早くそこに帰りたい!というような気持ち。寝る前に母親に、さようなら、もうこの世界には戻ってこないからねと言って眠るのですが、翌朝目が覚めてしまう。次の日、またもう帰ってこないよと言って眠るのですが、またまた目覚める。そんなことがずっと続いていました。
現実の世界は楽しくないことばかりでつまんないし、何にもしたくないし、することないし、でもそんな私にも1つだけわくわくすることがありました。空想の世界に浸っているときです。ドラマやアニメの世界で架空の誰かになりきっているときだけは、なんだか楽しかったです。
実生活より空想の世界のほうがリアルな人生に思えました。自分の子供時代の実際の思い出は、ほぼ何も覚えていませんが、何歳の時どんなドラマをみていたかはよく覚えています。
しかし、大人になってからも相変わらず人生はつまらなくて、生きてる意味あんのかなあ・・・とかなりアイデンティティクライシスを体験していた時、大好きな戦隊ヒーローがテレビの向こうから、「夢は夢のままでいいの?」といっているような声が聞こえました。(ほんとにそう言っているようにきこえたのです)
そこでその戦隊ヒーローを演じている俳優さんにお手紙を書くことにしました。自分が何のために生きているかわからない、
もっと人生を楽しくしたい!と本当の気持ちを書きました。すると「僕も同じだったよ」という返事がきました。手紙でいろいろなお話をしながらどんどん仲良くなり、今、その戦隊ヒーローの俳優さんは私の旦那さんです。
ある時、旦那さんが「そんなにドラマやアニメの作品の中で生きていたいんだったら、現実に挑戦したらいいじゃん」と言いました。それから俳優や声優のオーディションをたくさん受けて、今、TV-CMや旅番組、ドキュメンタリ番組のナレーションのお仕事をさせてもらっています。まさに作品の中で生きるお仕事をさせてもらっています。お仕事をしていく中でたくさんの課題や大変なことはいっぱいありますが、今は生きているのがとっても楽しいです!!夢は見ているだけでなく、現実の世界でも自分で選択して、自ら行動することの大切さと勇気を教えてくれた旦那さんであり、戦隊ヒーローに、感謝しています!!!!!

#あの選択をしたから


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