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7/1 まだまだテレビや広告に出来ることはある!

せっかくなので昨日の「君の名は。」の盛り上がりを広告代理店目線でまとめてみたいと思います!

▼目次                               
・6/30 21:00「映画 君の名は」放送@テレ朝              
・Twitter上の「君の名は。」祭り                 
・まだまだテレビって面白くできるじゃん               
・テレビってやっぱ強いメディアじゃん                

昨日、21:00~テレ朝にて「映画 君の名は。」が放送されました。 声優を演じた神木隆之介・上白石萌音がAbemaTVで特別番組を同時配信するという力の入れよう(「天気の子」の番宣とはいえ)。

Twitter上でハッシュタグを付けた投稿を促すなど、さながら祭りのような状況になりました。しかし、視聴率で見れば12.4%、あれ?そんなもん?って感じですね。

Twitter上で盛り上がるコンテンツとしては、 ジブリ作品、エヴァに次いで「君の名は」もポジションが確立された感じです。私も観ていましたが、本編途中のCMで粋な演出がされており、ついついツイートしてしまった(以下の画像参照)。この取り組みを実現させたクライアント・放送局・広告代理店の熱意と行動に感服です。

ちなみに、こういうのがありました

普段の私のツイートではこんな数のインプレッションやエンゲージメントは出ませんが、たまたまタイミング良くツイートできたことで祭りに参加できました(以下の画像)

この現象から私が強く感じたのは、以下の2点です。

・まだまだテレビって面白くできるじゃん               
・テレビってやっぱ強いメディアじゃん                

テレビの持つ可能性と限界

批評家の宇野常寛さんがよく仰る「テレビとインターネットの共犯関係(ここではTwitter)が良い意味で働くと、こういう盛り上がりになっていく訳ですが、コンテンツに依存し過ぎるモデルな訳です。「バルス」や「ヤシマ作戦」を生み出すのは超大型コンテンツの誕生を待たないといけない。コンテンツも消耗品な訳で、使いまわし続ければ結果的に視聴者の飽きを招きかねない点もある。
日テレがジブリ系コンテンツをガッチリ押さえたように、テレ朝は新海誠系コンテンツをAbemaでもなんでも使って超大型コンテンツにまで育て上げるつもりでしょう。

そして、コンテンツを最大限活用するための施策はテレビ局が知恵を絞り、今回の提供ロゴが入れ替わってしまうのなんて正直考えられない取り組みだけど、その企画に乗った会社名を見ると遊び心がある感じの企業で納得です。しかし、各社のロゴ規定とかあるだろうからデザイン調整とかしてたら半年は必要だわ、、、死ぬほど大変だったろうな、、、。

【入れ替わりロゴ実施社(一部)】
・サントリー
・日清食品
・ソフトバンク
・バイトル(ディップ株式会社)
・ロッテ 等

全部の提供社が”ロゴ入れ替わり企画”に参加していないのを見ると、やはりカルチャー的にOK出す企業・NG企業があったんだと思うが、OK出した企業は相当評価が上がったでしょう。実際にTwitter上でも大盛り上がりでしたし。

やっぱメディアの王様は未だテレビか?

同じコンテンツを同時に多数の人に伝えるメディアとしてはテレビは飛びぬけている。何というか、あれだけ「リアルタイムで観るのとか無理」とテレビ局が出すタイムテーブルに従って視聴するのは強く拒否するのに、こういう誰もが参加したがる祭りにおいてはテレビの前でスマホを握りしめてずっと座っているのは、とても不思議な感じだ。

日本人は(と簡単に括っていいか分からないけど)祭り好きだ。盛り上がりたいが故に、騒ぐための大義名分を常に必要としている。大義名分が無いと、何を発信して良いか分からないという人が多いんではないかと想像している。 何を発信して良いか分からないけれど、ネット上で注目されたいし匿名個人だけど一旗揚げたい、そうすると犯罪者だったり不貞を働いた人だったり、他にも何となく世の中的に良くないことをしている人を見つけては叩いて自分は何かを発信した気になっている。それが集合すると炎上につながる。

そういうことを考えると、面白いコンテンツが増えることでネットが盛り上がる方が健全な感じがするし、テレビ局も広告代理店もまだまだアタマの使いようによってはテレビで面白いことって出来るんだと元気になりました。


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