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一行書くだけ日記

3356文字(約6分で読めます)

障害福祉事業所(社会福祉法人)で働いているかえると言います。
今日も引き続き伊藤羊一さんの著書『1行書くだけ日記』を紹介します。

「一行書くだけ日記」は言葉の力で、アクション・スキル・マインドを育てるもの

伊藤羊一さんの本の紹介は「0秒で動け」「1分で話せ」「やりたいことなんて、なくていい」に引き続き4冊目です。

年始に下記のようなツイートをしました。

アクション、スキル、マインドの関係を図式化すると下のようになります。伊藤さんの著書「0秒で動け」に書かれてます。

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伊藤さんの本を4冊読んでみて、自分なりに最初の3冊を解釈すると、
・「0秒で動け」が「アクション」を中心に書かれた本

・「1分で話せ」がピラミッドストラクチャーの解説を中心に「スキル」を育てることを中心に書かれた本

・「やりたいことなんて、なくていい」が伊藤さんの実体験をもとに「マインド」を育てることに力を入れて書かれた本

というふうに分類できるのかなぁと思いました。

じゃあ、有名人でもない、インフルエンサーでもない一般的な人が、具体的に「どうやって、アクション・スキル・マインドを育てていけばいいのか?」に対する回答が伊藤さんの経験を通してこの本には書かれています。

アクション・スキル・マインドは同時に育てていく

僕は、スキルとマインドが育たないとアクション(行動)できないと思ってました。でも、伊藤さんの本を読むと、「全部同時に育てていくものなんだ」ということを教えられました。

つまり『アクション(行動)しながら、都度「振り返り(スキルとマインドを育てる)」また行動する。』このサイクルを回していくことで、アクション・スキル・マインドが同時に育っていくということです。

スキル(例えば知識)だけ入れても、なかなか行動しないでいると、自分にとっての気づきが得られない。よほどのリスクがなければ、取りあえず自分のできる範囲で行動してみよう。

行動することで気づきの素材が生まれ、振り返りをすることで行動するための気づきの素材を探していくことなんだろうと思いました。

「1行書くだけ日記」は再現性の高い「アクション・スキル・マインド」の育て方を示した本

1行書くだけ日記は、
毎日「やったこと]を1行で書く

やったことが「自分にとってどういう意味があったのか」を考え

そこから「そうか!(気づき)」を得て、「やってみよう(Action 行動)」してみる。

という一連の流れを習慣づけしてみようという内容です。

「やったこと」に書くことは、なんでもいいそうです。ビジネスに関することはもちろん、子育て中の出来事や、日常の何気ない一コマを書けばいいという点では非常にハードルが低く、多くの人ができる内容になっていると思いました。

本の中にはたくさんの例が書かれていますが「机の上を掃除した」「スポーツジムに行ったら休みだった」「携帯を忘れて途中で困った」など、「こんなことでもいいの?」ということがたくさん載ってました。これなら、続けられる人も多そうですよね(^_^)

毎日、役に立ちそうな意識高めの内容を書くことは大変ですから…(笑)

伊藤さんはこう主張されます。
「人生を変える衝撃的な出来事や、非日常的な経験(旅行など)をすることも大事です。

しかし、同じくらい大事なのは、日常の出来事からも様々な気づきが得られます。そのプロセスを繰り返すことで、人生を変える大きな出来事と同じくらい、自分にとって大きな意味が生まれる

再現性の高いという表現を使ったのは、本の内容がわかりやすいというだけではなく、継続しやすい内容が書かれているということです。

続けることが大事なので、ゆるいルールで、自分が一番続けやすい形を見つけてください」と伊藤さんは仰ってます。

なぜ1行なのか?

1行日記には、その日に「やったこと」だけを1行書くことを、毎日続けていきます。

なぜ1行なのかというと「たくさん書くとなると毎日続けることが難しくなるから、少し足りないかなぁくらいの方がいいのではないか」というのが伊藤さんの経験談からくる(であろう)考えです。

「ほんとに1行書くだけでいいの?」「それで意味があるの?」と思われる方もいると思います。

実際僕も、1行書くだけ日記を読んだ後、「やったこと」だけでなくて、「自分にとってどういう意味があったのか」と「気づき」「やってみよう」の部分まで書くようにしてました。

結果…、1月19日まで(4日間)は続きましたが以降は1行だけになりました(笑)。

細切れの時間で書ける時は良いのですが、仕事や子育てで時間がないと、寝る前の時間に「どんな意味がある?」とか「気づき」を考える時間をとることは難しかったです(^-^;

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アプリも使って見ましたが、これは「ノートにパッと書けない時のためのもの」という使い方をしようと思ってます(後でノートに書き写す)。

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現在は、1行日記専用のノートを買いました。1日に「やったこと」を1行(1個)ではなく、2行〜3行(2、3個)書いてます。

頭の中で全部やることは僕には、まだ難しいので、ノートの左ページは白紙のままにしておき、振り返った時に「自分にとっての意味や」「気づき」を書けるようにしようと思ってます。これも始めたばかりなので、変わるかもしれません。自分にとっての最適な方法を試行錯誤していく予定です。

続けることが大事なので、ゆるいルールで、自分が一番続けやすい形を見つけてください」ですね。

じゃあ、いつ「意味」を考えたり、「気づき」を得て「行動」に移していくのか?

1行書くだけ日記の本質は「振り返りの習慣化」

伊藤さんは「頭の中でやればいいよ」と言われています。その日に思い浮かばなければ、一週間分の1行日記を振り返りった時や、1ヶ月分の1行日記を振り返った時に、そして一年後に振り返った時に、何度も考えてみるといい…と。

つまり、1行書くだけ日記の本質は振り返りの習慣化を作ることだと思います。

振り返りの習慣が自分の軸を作る

なぜ振り返りの習慣化が大切かというと、自分の「やったこと(Action 行動)」を振り返ることで、自分は「どういうことに心を動かされるのか」「どういう考えを大切に生きているのか」など自分の「軸」ができるからです。

自分の軸とは「譲れない考え」と言い換えることもできます。

自分の軸ができることの重要性

生きていると、どの方向へ進んだらいいのか?正解がわからないなか、自分で判断して結果責任も背負う場面に出会うことが多々あります。どれだけデータを集めても正解がわからないこともたくさんあります。その判断をする時に拠り所となるのが「自分の軸(譲れない思い)」になります。

余談ですが、結果責任を背負う場面では「自分の軸に基づいて判断したこと」と「他人軸(例えば上司など)に基づいて判断したこと」では結果そのものも変わってくるのではないかと思います。

選んだ道が正解かどうかは、その後の自分の行動によって正解になる場合もあるし、そうではなくなる場合もあります。

その時に、自分軸で判断したことであれば何がなんでも正解にしてやるという覚悟を持って取り組めるから正解になる可能性が高くなると思います。

まとめ(1行書くだけ日記の魅力)

「1行書くだけ日記」は単に日記の書き方のフォーマットや手帳術のようなものを学ぶことではなく、1行日記を書くことで
振り返りを習慣化していくこと
振り返ることで自分の考え方の軸(譲れない思い)を見つけられる
自分の軸が明確になることで、行動する力が身につく
ということが「1行書くだけ日記」の魅力であると思いました。

※福祉で働く人は転用できることが多いですよ

本書は福祉の現場での記録にも転用できると思いました。例えば、1行「利用者の人に〇〇という関わり(支援)をやってみた」という自分専用のノートを作ります。その結果の振り返りを習慣化すると支援のスキル・自分の考え方の軸(福祉でいうと価値・倫理に近いかも)が形成されていくのではないかと思いました。

早速実践してみようと思います。

伊藤羊一さんの本は2月以降も出版予定があるそうなので楽しみです。読んだらまたnoteに書きたいと思います。



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