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「企業カルチャーの確立」から始めよう

自社の向かう先に共感し、ともに歩んでくれる仲間

今回はミッションの組み立てについて述べます。まずはミッションの構成要素を整理しましょう。「ミッション」とは何でしょうか?これについては下記の投稿をご覧ください。

ミッションの組み立ての前に大事なことがあります。それは「目指すべき対象」の特定化です。「売上や利益をもたらす相手」ではなく、「誰に好きになってもらいたいのか」「誰に褒められたいのか」と考えてみてください。

目指すべき対象とは自社の向かう先に共感し、ともに歩んでくれる仲間のことです。売上や利益は仲間の支持から生まれます。対象の特定化で、ミッションの3つの構成要素の組み立てが明確になってきますよ。

ポリシー、コンセプト、カルチャーを整える 

構成要素の一つ目は「ポリシー」です。「事業を行う上で、 譲れないこと、これを失ったら存在する意味がないこと」であり、社会、社員、顧客への約束です。中小企業のポリシーは経営者のものの見方が色濃く反映されます。

二つ目は「コンセプト」「誰を」「何を通じて」「どのように幸せにするのか」を成文化したものです。選ばれる理由であり、経営の土俵となります。これまでの正解が通用しない時代は、コンセプトの見直しが急務です。

三つ目は「カルチャー」。ポリシーに基づき、コンセプトを実現するために求められる企業文化です。自然に生まる社風とは異なり、企業文化は意思を持って作り上げるものであり、関わる人の行動の規範や指針となります。

ミッションの3つの構成要素

イノベーションを生み出す4つのカルチャー

何から手をつけたらいいのでしょうか。まずはカルチャーの着手をお勧めします。なぜならば、関わる人たちのベクトルが一つに揃わなければ、企業のイノベーションは進まないからで す。カルチャーの4要素を紹介します。

一つ目は「心理的安全性を保証する」。イノベーションには、一人ひとりが持ち味を最大限に発揮し、自由に発言・行 動できる環境が必要です。多様な意見に耳を傾け、尊重し合える「尊重の文化」を醸成しましょう。

二つ目は「まずは自分でやってみる」。他人任せの行動が横行していませんか。イノベーションは、誰かがやってくれる環境ではなく、自ら手を挙げ、やりたいこ とに責任を持って取り組む「挙手の文化」から生まれます。

自ら計画を立て、チェック・改善し、目標の達成に責任を持つ

三つ目は「膝を交える」。自分の殻に閉じこもり、周囲に関心を持たない「タコツボ化」の社員がいる会社が少なくありません。脱出の方法は、多様性による化学反応を通じてイノベーションを起こす「膝交えの文化」です。

四つ目は「修正主義でいく」。完璧な正解を求めていると変化に対応できません。途中段階であっても修正を前提に、 リリースし、多様な人を巻き込みフィードバックを反映させて進めていく「修正の文化」が必要です。

この4つは「自ら計画を立て、チェック・改善し、目標の達成に責任を持つ」人と組織につながります。ミッションの確立の第一歩として、「カルチャーの確立」に着手しましょう。

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