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ブランディングセッションのテーマの「社会課題」って何だろうか?

ミッション経営はシンプルで愉快な経営だ

前置きが少々長くなるがお付き合いいただきたい。僕は株式会社クエストリーの代表をしている。中小企業のブランディングをコンサルティングから支援するのが仕事だ。とくにインナーブランディングに注力している。

なかでも中小企業の「ミッションの確立と共有」が得意分野だ。ミッションに基づく経営を「ミッション経営」(そのまんまだけど)と呼び、具体的な確立と共有のプロジェクトを各地の企業とともに行なっている。

「ブランディングクラブ」を主催し、運営しています

ミッション経営は「シンプルで愉快な経営」だ。しかし、孤独感を抱く経営者も少なくない(この話はまたあらためて)。そこで「ミッションを掲げその実現を目指す中小企業の経営者のネットワーク」をつくっている。

名称は「ブランディングクラブ」。情報が主体のネットワークなので、会員には情報コンテンツを配信し、定期的に交流の場を提供している。どんなコンテンツと交流の場なのかは、下記の投稿をご覧いただければと思う。

年に4回開催している「ブランディングセッション」

さて、やっと本題にたどり着きました。会員同士の交流の場の一つに年に4回開催している「ブランディングセッション」がある。コロナ以前はリアル開催だったが、2019年4月以降はオンラインで開催している。

年に4回とはいえ、テーマとゲストスピーカーの設定に毎回頭を悩ませる。以前はブランディング事例を取り上げ、各地の経営者をゲストに招いてきた。全国で知られているわけではないが、どなたも一流の経営者だ。

2023年はブランディング事例ではなく「社会課題」を年間テーマとした。1月は「気候変動」、4月は「高齢化」を取り上げた。自分でいうのも何だが、どちらも考えさせられる内容だった。詳しくは下記をご覧ください。

社会において発生し、未だ解決に至っていない課題

いまさらながら自分に問い掛けてみる。経営課題は仕事でよく取り上げるが、「社会課題って何だろうか?」。社会課題を一言でいえば「社会において発生し、未だ解決に至っていない課題」のことだ。当たり前すぎるかな。

界隈、地域、地方、日本、世界など、社会はとらえる範囲によって違ってくる。極々小さな共同体や組織も社会の一つといえる。だから、世界共通の社会課題もあれば、地域の小さな共同体だけの社会課題もあるわけだ。

「未だ解決に至っていない課題」のとらえ方も難しい。課題かどうかの判断は人それぞれだ。しかも、解決に至っていない課題はすべて個別性が高い。さらに顕在化した課題もあれば、潜在化している課題もある。悩ましいね。

目的は「社会課題を自分ごととして受け止める」こと

気候変動も高齢化もそうだったが、置かれた立場によってとらえ方が異なる。解決策はトレードオフの連続で見えにくい。まあ、だから未だ解決に至っていないわけだ。そこでセッションでは解決までは考えないことにした。

解決よりも大事にしているのは「社会課題を自分ごととして受け止める」ことだ。「気候変動や高齢化はどうしようもないこと」ではすまされない。「自分たちの暮らしや経営に直結していることに気づく」、これが目的だ。

自分ごとだと気づけば、感度のアンテナが立ってくる。起きていることのつながりや関連が見えてくる。正解はないが、解決の糸口もあれこれと浮かんでくる。この過程がすごく大事だと思ってセッションを開催している。

次回のセッションは7月後半にオンラインで開催予定、まだテーマもゲストも未定ですが、近々決定します。3,000円の有料になりますが、会員以外も参加できます。詳しくは弊社のサイトをご覧くださいね。(終了しました)

株式会社クエストリー→https://questory.co.jp/


ブランディングやミッションについては、こちらもご覧ください


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