Fukumaru

論文翻訳をしています。合間に日常と虚構を書いています。pixivにも書いています。どう…

Fukumaru

論文翻訳をしています。合間に日常と虚構を書いています。pixivにも書いています。どうぞよろしく。 https://www.pixiv.net/users/22962655

マガジン

  • 日記的な

    まいにち書く。たまご

  • Do−shite馬に乗らないの?!

    馬には絶対乗るべきです。それを説く文章

  • 【NIWAの話】

    雑草というなまえの草はない。でもいらないんだから、名前なんか覚えないよ?草はぬくもの。それじゃあ、どうして抜くのよ。それがすてきな風景をつくっても? 庭仕事はいつも本音と建前の葛藤の連続。いろいろ考えながら試しながら、変わってゆく自分と庭を楽しんでいる記録

  • 【厩菓子】

    競走馬の厩舎をやっている夫の職場へもってゆく菓子の記録。 毎週木曜はスタッフのために菓子を焼く。その記録を残しました。

  • [小説]水族館オリジン

    わたしは日本の海べりの小さな町にすんでいる図書館員。一緒に住んでいる彼氏は岬の水族館につとめている。ない音を拾う耳と見えないものを敏感に感じてしまう感覚が日々わたしをなやませるけれど、それはきっとこの町にうまれたことに所以がある。すこしミステリアスでHSPなわたしの、不可解日記。フワフワした中空感を味わって。

最近の記事

9月4日・リタイア層は宝じゃないの?

壮年の男性の話し声が坂を下りてくる。 午前10時。 ああそうか、自治会の見回りの時間だ。毎週水曜になると午前と午後に分けて住民の有志が団地を巡回する。団地といっても、茨城のここでの呼び方で、造成された住宅区域のこと。ちなみに県南ではバスの発着所のことを駅と呼ぶ。駅に行くべと言われて行ってみれば電車が通っていない、ってよくあること。駅とは書いて字の如く、馬が集まる場所、ひいては馬車などの交通機関が発着した場所がそのまま使われている。 話が外れた。 朝10時の声は、元気で活気

    • 9月1日 引田香織さんに会いに行った。

      Devaは緑に囲まれた昭和建築に住んでいた。 ジーンズブルーのビートルを繰って茨城の田舎から千葉の田舎に入ると起伏のある緑場に迎えられた。 人には磁場があるという。家はその磁場の渦であり、そこに入ることはサウナの熱波にやられた時の様にもう手も足も出ない。しかし熱波ではないから、私のその人に家に足を入れ借りてきた猫状態がおさまり、ふんわり解けてゆく自分がいるのに気づいた。ここでは遠慮をしなくていいよ、というその人の言葉で私は堰を切ったように胸の内ぶちまけた。 昨年突如襲った

      • 映画『横道世之介』

        『横道世之介』は見たことある? 高良健吾が主役の映画で、なんの特技もない人がいい、普通の青年の話。 映画マニアでも毎週映画をみるのをノルマにしているオタクでもないけれど、『台風クラブ』に始まって振り返ると人生の節々に、くるりと回るターンテーブルのように思い出す映画たちがある。  この映画も、そういう映画の一つ。  最初に見た時は、主人公みたいに、生きてきた間に関わった人に、ストーリーのように思い出してもらえたら最高だなと思った。すごいとか、ありがたいとか、そういう影響を与えま

        • 日本円が安いってウェルカムじゃないの この機に高い外国製品やめて日本製品食べて、国内自給率をあがればいいんじゃない? 日本人は特に腸の長いらしいから外国の食文化を真似するより自国の食品を取るのが体に良いはず。つまり地産地消にシフトチェンジすればいいだけの話。

        9月4日・リタイア層は宝じゃないの?

        • 9月1日 引田香織さんに会いに行った。

        • 映画『横道世之介』

        • 日本円が安いってウェルカムじゃないの この機に高い外国製品やめて日本製品食べて、国内自給率をあがればいいんじゃない? 日本人は特に腸の長いらしいから外国の食文化を真似するより自国の食品を取るのが体に良いはず。つまり地産地消にシフトチェンジすればいいだけの話。

        マガジン

        • 日記的な
          9本
        • Do−shite馬に乗らないの?!
          11本
        • 【NIWAの話】
          11本
        • 【厩菓子】
          23本
        • [小説]水族館オリジン
          15本
        • 不機嫌日記
          9本

        記事

          8月16日 ちょっとした発見(文章の)

          カレーの街から連れ帰った本はサンタ・エビータという、1940年代アルゼンチン大統領夫人だったエバ・ペロンのことを書いたもの。これがすごかった。 ミュージカルになるなど『エビータ』は大統領夫人として民衆に支持され愛された。亡くなった後その遺体は大統領の命令により腐食加工がされた。彼女は広く貧しい労働者階級の人々に支持されたため、その威光を利用しようとする者によって蝋人形まで作られた。その数体のエビータを巡って運命を狂わされた人々の話。 作者はアメリカにわたり現在はアメリカの

          8月16日 ちょっとした発見(文章の)

          8月13日古本屋の格

          神田のカレー店ボンディに行った折、面白そうな本を見つけた。行列に並んでいる間に読めそうなやつをと思ってのぞいた戯曲専門古書店の露天本棚で見つけた本は2冊。ミュージカルにもなった女性に関する小説とこの本。前者は千円ほど。最近は見かけないずっしりした内容に、連れて帰ることに。後者は猛暑の中、もう一冊単行本を持ち帰るのは、とちと思案したので写真をとった。 後からネット注文すると店よりも安かった。800円。得した気になった反面、その価格は古書店の店主も知っているだろうに、あの値段の

          8月13日古本屋の格

          今の私にできること『邪魔はしない』

          こんな大人になるとは思ってもいなかった。 私が子供の頃は、本当に無知でいられた。おかっぱあたまで膝小僧を無防備に出し、白いズロースがスカートの下からのぞいている。そんな女の子いくらでもいた。青い鼻汁が垂れてカピカピにしていても誰も嫌な顔なんかしなかったし、バカな子はバカでいられた。 バカでいられるのはとてもいい。無知でいられるのもとてもいい。ちょっとずつ歳をとって、ちょっとずつ賢くなれば、自分が賢くなったことがわかって嬉しい。それでよかった。 大人は、眉を顰めて、苦いコー

          今の私にできること『邪魔はしない』

          カナブンに蚊取り線香のつづき

          おはようございます。 さて、2月ほど前カナブンに蚊取り線香というブログをアップしましたが、結果カナブンには蚊取り線香は効果ありませんでした。残念。 今年は異常発生してぶどうの葉を食い散らすあまり、デラウエア品種の葉は全滅状態です。おかげで養分が回らずすでにドライフルーツがぶら下がっている状態。無念。 とは言っても、我が家の葡萄棚にはもうひと品種実がなっておりまして、こちらは健在です。ずいぶん早い時期からムクムクと実をつけ太らせてきました。こちらはほとんどカナブンに食われるこ

          カナブンに蚊取り線香のつづき

          7月31日 日本の小説は、ふぅ😩(溜息)

          https://note.com/embed/notes/n480b6bc4bc44 と書いたのが7月18日。 この時は日本の小説家と読者の間にあるズブズブの関係を明らかにしてやろうと思ったが、結局話が外れ「読書」が日本人にとって褒められるべき習慣であり、それぞれ属している社会の規範やルールから自分を解放するという方法で現実から解き放たれる方法であることがわかったアンケートを紹介して終わった。 いつも不可解なのは、なぜ逃避した先にすでに用意されているレールに読者違和感を感

          7月31日 日本の小説は、ふぅ😩(溜息)

          7月22日 

          「あなたこの人生何度目?私は初めてだけど」 中学生だったかもしれない。気づいたら偉そうに言ってた。 目を白黒させる母。口をついて出たのが自分の本心なのかどうか、前頭葉で判別しない曖昧な感覚なままそれは私の口をついて出ていた。 あの時の感覚、今もまざまざと思い出せる。自分に自分が知らない事実を突きつけていた。ああ、そうなんだと静かな納得が降りてきていた。 ああ、だからこの人は決めつけた言い方をするのか。 ああ、だから私はこの人が当たり前のように言うことが一つも理解できないし

          7月22日 

          Do-shite 馬に乗らないの?! 7月20日

          中央競馬界の平均的な預託料が70万円だというのは、ちょっとググると出てくる。その内訳が如何なるものかは馬主にでもなってみなければわからない。私もその実、手伝ってみて初めて知ったことが多い。 初めて聞く言葉に立替払いというものがある。そのままの通り立て替えて払うこと。厩舎の預託料の内訳は人件費や藁、餌代など経費としてかかった分を厩舎に滞在している日数分になる。それに加えて馬の診療所にかかった時の診療代、温泉治療を受ければその治療代がさらにかかってくる。こうしてお話しするとまる

          Do-shite 馬に乗らないの?! 7月20日

          7月18日

          小説家と読者の関係は、共通理解のトスとパスを延々とし続けているようなものだと思う。奇想天外の程度ですら理解の壁を超えてはいけないし、想定外であっても「想定できる範囲内」でありながら、あえて選ばなかった想定できる範囲の中の展開を大真面目に繰り広げることで読者がやっと楽しめるのである。 SFかその手のジャンルを謳わず、突然地面が頭上にある設定で話を広げたら誰もついてこないし、あまりの状況にストーリーを楽しむような余裕はないだろう。それは、そもそも小説をなぜ読むかという点に大きく

          7月18日

          7月17日

           水曜はジムが休みだ。だから雨が降ったら困る。雨の中を走るか、今日一日下半身に溜まった血液を戻すためのランニングを諦めるしかないのだ。  午前の終わりギリギリに家を出て仕事場に向かった。途中コンビニによってためにためたお中元のお礼状の束と、次男に来た健康保険証を入れたレターパックをポストに投函する。この辺りはもう歩行者ベースにポストの位置は考えていない。ポストに用があるならまずコンビニを探せ、だ。  投函して車に戻ると携帯が震えていた。わずかな間に回復した日差しがややもす

          7月17日

          mono attachment (執着)

          物が捨てられない。アンティークに惹かれる。 例えば、この茶箪笥。 母が四十代に手に入れたもの 横浜から埼玉、茨城にお引越しして 今は我が家に居を構えている。 寝室に置かれた茶箪笥はもう茶箪笥ではなく、大事な書類とか、夫に贈った普段はしないネクタイとか、記念に買った腕時計の空箱なんかが入ってる。 それでも見るたび初代の持ち主だった母を思い出す。母は私の修学旅行のお土産の清水焼や兄が送ってきた九谷焼を並べ特別な時に出しては使っていた。箪笥は母の勲章の一つ。 同じような執着を

          mono attachment (執着)

          この時期庭はちょとしたサウナである。 早朝五時、まだ直射日光のささない日陰に蚊取り線香を吊るす。 煙は樹木に囲まれた庭に充満する。 ランニングに行ったままの姿に長靴に履き替え、笹を刈る、梅の小枝を落とす。 一度乾いた汗が吹き返すが、 構わず庭仕事を続けご褒美にスイカを食す。 旨し

          この時期庭はちょとしたサウナである。 早朝五時、まだ直射日光のささない日陰に蚊取り線香を吊るす。 煙は樹木に囲まれた庭に充満する。 ランニングに行ったままの姿に長靴に履き替え、笹を刈る、梅の小枝を落とす。 一度乾いた汗が吹き返すが、 構わず庭仕事を続けご褒美にスイカを食す。 旨し

          さて神は誰かってことだけど、 脈絡なく語りかけてくる存在。 性善性悪説が流行った時状況によると考えたが間違っていた。たとえカンニバルが当然の世界でも心を痛める存在はおり、その感覚を決めるのは間違いなくその人の神。そしてその感覚は何生しても変わらない。 つまり君が君の神なのだ

          さて神は誰かってことだけど、 脈絡なく語りかけてくる存在。 性善性悪説が流行った時状況によると考えたが間違っていた。たとえカンニバルが当然の世界でも心を痛める存在はおり、その感覚を決めるのは間違いなくその人の神。そしてその感覚は何生しても変わらない。 つまり君が君の神なのだ