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【全文無料】現代社会をイメージで爆速理解! 限りある資源編 (社会人、学生向けインプット用記事)

こんにちは。ロードです。今回から人口、資源、エネルギーの分野に入っていきます。


テーマ:人口と資源

今回は食料や水などの資源についてのことが主なテーマとなります。今後の私たちにも密接にかかわることなのでしっかりと理解し、身に着けていきましょう。

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人口増加の問題点

世界の人口は年々増えていっていることを皆さんはご存じでしょうか。

1930年には約20億人だった人口は45年後の1975年には二倍の約40億人になり、それから23年後の1998年には約60億人になり、という風に人口はものすごいペースで増えてきました。

このペースで増え続ければ2030年には80億人に達するといわれています。

ちなみに2021年3月時点での現在の人口は約75億9469万人です。

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人口の推移の仕組みと人口増加

このように世界の人口は急増していることがわかりましたが、人口増加の問題点を学ぶ前に、人口の推移の仕組みを押さえておきましょう。

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画像引用:ちとにとせ

突然ですがこのグラフをご覧ください。これは人口の推移を表すグラフです。 赤い線が出生率青い線が死亡率を表しています。

上の矢印に時系列と書いてありますが、要は右に行けば行くほど未来に行き、社会が発達すると考えてください。

まずはこのグラフの人口漸増というところを見てください。出生率も死亡率もともに高いことがわかりますね。このころはまだ原始時代で、たくさん産むけどたくさん死ぬといった社会でした。

たくさん死ぬ理由は安全な飲み水が少なかったからだといわれています。このような社会のことを多産多死型といいます。

次に人口急増というところを見てください。出生率が高く死亡率が低いという形になってます。少し時代が進み、安全な飲み水が確保できるようになったことが人口増加の要因とされています。

このような社会を多産小死型といいます。

次に人口停滞というところを見てください。出生率と死亡率がともに下がっていることがわかります。社会が発達するにしたがって出生率はへっていきますが、医療も発達するので死亡率も減ります。

このような社会を、少産少死型といいます。

そしてこのグラフにはありませんが、実はこの後右に行き続けると、やがて出生率と死亡率が逆転するところが出てきます。つまり、出生率が低く死亡率が高くなるということになりますね。これは少子高齢化社会によるものだと思われます。

このような社会を少産多死型といいます。

医療が発達していても子供を産む人の数が減り、高齢者が増え、死亡者数がぞうかすることで、結果として死亡率のほうが出生率を上回り、人口減少へと向かうということですね。

実は今の先進国(日本やヨーロッパなど)はこの少産多死型に当たります。

一方、今の発展途上国(アフリカ、西・南アジア)では、近年衛星医療の向上と栄養状態の改善により、多産少死型へと向かっています。
中国やインドなどの人口が急増してるのはこのためです。


人口急増による悪循環

この人口急増には多くの問題点があります。今から紹介するのは、主に発展途上国で起こってる悪循環です。

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人口が急増したことにより水や食糧が不足してしまうため、貧困になってしまう。➡貧困になったら働き手を確保しなければいけないため、子供を産む。➡ また人口が増加する

こういった悪循環が改善されていない国はまだ世界各国にあります。

これに対する対策が国際人口開発会議などで協議され、貧困の解消と女性の地位向上などが提言されました。


人口増加による食糧問題

次に食糧問題です。人口が増えると、当然食料の需要が増えます。しかしそれに対応できるだけの十分な供給ができず、食糧難となってしまう問題です。

ただでさえ食料がない中、前回やった気候変動や先進国の企業が穀物を大量に買い占めたりすることで、途上国に食料が行き届かない状況になっています。

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日本の食料自給率

人口増加とは少し話がそれますが、実は食糧問題といえば日本も他人事ではありません。 皆さんが普段食べている物のうち国産のものはどれくらいでしょうか。

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日本の食料自給率は年々下がっているのです。1960年には79%だったのが、1980年には53%になり、2000年以降になると40%まで減少してしまいました。

食料自給率というのは、食糧を自分の国の生産量でまかなえる割合のことです。 食料自給率が40%ということは、残りの不足分である60%は海外から輸入していることになります。

食料の6割を海外に依存している。もし輸入先の国で食糧難が起こったとしたら、日本も食糧危機に陥ってしまうかもしれません。


水資源をめぐる問題

地球上の水の量は約14億㎦(立方キロメートル)です。私たちが使うことができるのは、そのうちのどれくらいの量なのでしょうか。


実は地球上の水分のほとんどは海水が占めており、その割合はなんと97%!

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私たちが使うことができるのは残りの約3%である淡水と呼ばれる部分のみです。さらに、その淡水の中にも使える部分は限られています。

淡水の76%氷河・氷雪が占めていて、これは使うことはできません。

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残りの23%地下水、そして1%地表水です。私たちが利用できるのはこの計24%の、地下水と地表水のみで、3%の淡水の中の内の24%というわずかなものです。

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近年人口が増加し、経済が発展することで水の消費量が増加しています。

この水の量で現在進行形で起こっている人口爆発にどれだけ対応できるでしょうか。

安全な飲み水が確保できなくて多くの人が亡くなっている国も少なくありません。


水資源が問題となっている地域

実際に、実際に水資源をめぐって国際問題にまで発展している国があります。

例として挙げられるのは、ナイル川流域と、アラル海周辺です。


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ナイル川↑

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アラル海↑ 水がほぼ干上がっているのがわかります。


終わりに

今回は人口と資源の問題について書かせていただきました。私たちの身近で起こっているこだと捉えて、少しでも地球について考えてもらえれば幸いです。

次回はエネルギーを中心に学んでいきます。化石燃料、原子力発電所、再生可能エネルギー、3Rといったエネルギーに関するワードが多く出てきます。次回も一緒に学んでいきましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。また次回お会いしましょう。

画像引用

photoAC,illustAC, ウェザーニュース、ちとにとせ



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