今日はホワイトデー

お世話になった人や、大切な人には会える時に会っておいたほうがいい。

さらに言えば、感謝の言葉を伝えといたほうがいい。       

後悔のないように。

最近起きた色々な出来事からそう感じた。  

今日は仕事は休みだが、仕事でお世話になった主婦の方々のお別れ会へと顔を出した。            

県外へ引っ越す方、仕事復帰される方などもいらっしゃるので、おそらく二度と会えない別れになるだろうなと思い、感謝の言葉と一緒にチョコレートを渡したかったのだ。  

ちょうど今日はホワイトデーだから。

前日にイオンのホワイトデーコーナーにある、1袋300円のチョコレートを10個買っておいた。味はミルクチョコとダークチョコの2種類用意する。

選択肢がある方が喜ぶような気がした。     

鞄にチョコレートを入れて会場へ。

会場へたどり着くと、お世話になった主婦の方々が7人いたので、7人に感謝の言葉と合わせてチョコレートを渡して回った。  

大変喜んで頂いた。選択肢があるのもとても喜んでくれた。狂喜乱舞くらいの勢いだった。

ご主人から過去ホワイトデーに何もして、もらってなかったようで、あまりの喜びで、僕の感謝の言葉がチョコレートで、かき消されていた。
 

ホワイトデーとチョコレートの力…恐るべし。           

この人たちと出会ったから、今の仕事を始めた頃の熱い気持ちを思い出せた。そうゆう出会いだった。

感謝してもしきれない。

「これからの皆さんの生活に、仕事に、子育てに幸あれ」と願い、お別れをした。


そのまま家には帰らず、行きつけの服屋へ寄り道した。

春物の服が並んでいて、オシャレな春色のコートを見つけた。

一目惚れだった。馴染みの女性店員さんへ、どんなパンツやシャツと組み合わせればいいかなどを確認し、即購入した。


今着ている冬用コートは脱いで鞄にいれ、一目惚れしたそのコートを着て帰ることにした。 

その時、鞄にチョコレートの袋が3袋あるのを思い出した。  チョコレートの横流しを思いつく。         

お店の女性店員もちょうど3人いたので、 

「今日はホワイトデーなのでみんなでどうぞ。いつも色々な服のアドバイスありがとう」と伝えた。

「ええぇぇっ!いいんですかぁぁああああ!」と馴染みの店員が喜んだ。


他の女性店員もかけより、狂喜乱舞で大変喜んでいた。


仕事関係者へ配った余り物であることを説明したが、皆さんチョコレートに夢中で、僕の説明は恐らく耳には言っていない。


凄まじい喜び具合だ。人が喜ぶ姿を見るのはとても良い気分になった。   


ホワイトデーとチョコレートの組み合わせは凄まじい。

その帰り道にふと、学生時代に飲み屋で、友達と、友達の元カノと3人で会話した内容を思い出していた。          

何故友達が良かったのか、友達の元カノに尋ねた時に、 

「女の子はね、いつも優しくなんかなくてもいいの。必要な時に、必要なやさしさをくれる男が好きなの。彼は私が落ち込んで泣いているときに、何も言わずに話を聞いてくれたの。そして絶妙なタイミングで缶コーヒーをくれた。そのコーヒーの甘さと温かさで癒された。彼はずるい」といった後で、                     

「そんな私は、100円ちょっとの缶コーヒーで心を動かされた安い女なの」と言われて、印象に残っていた。


もしかしたら、今日渡した10個のホワイトデーのチョコレートは絶妙なタイミングだったのかもしれない。

 

必要な時に、必要な優しさとはこうゆうことなのかもなと思った。 

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