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スタンバイ(26)【官能小説・エロ小説】

ほら、私は何もしてなくて…身体に挿し込まれた男の子がさっきからずっと頑張ってる。
本当の男の子よりジゾクリョクある?
「ァンッ…」
こんなに頑張ってると、私まで応えちゃう?
「初めてのローター体験は刺激が強すぎたかな?」
また、わざわざメモ機能で打ち込んだスマホのメッセージを確認させた。
はいもいいえも示さず、露骨に悔しそうな顔をしつつ、ローターのせいで無理矢理カンジさせられてます、みたいな表情を試した。
彼らはただ、清楚感バツグンの女子高生が、朝からひとり取り乱すのを見て喜んでいる。
セイシュクの制服を着た真面目優等生のスカートの奥で、そんな彼女に似つかわしくない器具が挿し込まれ、それが唸っている光景。
その女の子が私なんだから…
「ァフンッ…」
シチュエーションを想うだけで自分をさらに高めてしまう。
ともか、一駅で三回も?
本当に、女の子って何度もイケちゃう…
それって、私だけ?
ただのふしだらな高校生?
何となく目を閉じて、刺激を噛みしめていた。
飲み込むのを忘れた唾液をこぼしそうにしている。
間抜けな顔になってるんだろうな?
有名私立女子高校に通う美少女なのに…
でも、セイシュクのお嬢様だって、誰かと結ばれたら、そういうことするんだから。
みんなするんだから…
人前ではしない?
いろんな好みがあるんだから…
私の場合は…今は無理矢理されているの…
「ァ…ェ?」
男が私の下腹部に挿し込んでいた器具を突然外した。
スカートの中に手を入れて、さっきと同じようにクロッチ部分を捲って、震えていたそれを抜き取った。
再び低い振動音が聞こえたが、すぐ電気的に止められた。
このタイミングで?
つい、私は怪訝な顔と、残念な顔を彼らに向かってしてしまったかもしれない。
慌てて…安堵しつつも、屈辱的な表情に切り替えた。
わざと?
「満足した?」
返答に困る質問をスマホのメモ機能で…
満足しましたと答えればいいのか?してませんと答えればいいのか?
どちらに答えても、痴嘆集団にとって都合よく解釈される。
二つ目の停車駅までまた、中途半端な間合い。
そんな私を彼らは取り囲み、ひょうひょうとしている。
私の状態からして、ローターで三度の到達はあり得たのに、彼らは敢えてそれをとどめた。
このあと、三つ目の駅まで何がある?
さっきまで器具を使って虐められてた女の子。
今はお互い、何事もなかったかのようにしている。
妙な余韻が身体に残る。
気付けば、器具が挿し込まれていた幹部は穴が空けられたままになっているようで、痺れる感覚。
早めに手当してあげないと…



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 (全163話完結)

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