見出し画像

「真軸」セミナー後記

クリスマスイブは、今年最後のセミナーでした。

一言で今回のワークは正にBODY TALK!
いやぁー面白ろかった!

軸=重力との調和だけをとっても、多種多様な考え方がありますよね。

また意識や呼吸、リズムや時間感覚、人との距離感、接触…などで変わるので。

しっかりと地面に立ち、ココロが安定し、周囲の時間の流れと長和したピタッとハマる状態。

全てにピントが合った瞬間というか…私はそれを真軸と定義しました。

呼吸ひとつとっても、人それぞれの長さと深さ…全然違います。

手と首をバラバラに同時進行で動かす時の、リズムに個性が表れまくったり…

自分の時間軸と他人の時間軸は、自然界そのもの。

猫も犬も鳥も魚もそれぞれの時間軸で生きてますから。

歩行者と自転車と自動車と地下鉄が、同じ道路の上下を進む中、それぞれの時間軸で同時に進んでいるのもそうです。

それらを体感するべく、立位で時間差ワークをしたけれど…立ち止まる人、急ぐ人、スローモーションの人が共生する中、岡部さんはずっと目を閉じて皮膚感覚で動いていて、さすが過ぎました。

自分の基準となるペースやリズムは人それぞれ。ちょうど良い…を知ることが、楽に生きる上で大切なこと。

カラダを感じ床(重力)を感じ、自分と周囲の時間感覚、更には呼吸と意識。

これらを感じるワーク=センシングから入ったことで、講師3人のリレーがめちゃくちゃハマりましたね。

物理だけでない、適応と調和…今ここ…の状態。

すーさん(葛西康介さん)は.それを「中今」と表現していました(武術用語?と思ったら神道用語だそうです)。

接触のワークは伝える…受け取るというのがテーマでしたね。
軸というものを自然界の現象に照らした考察が、実に面白くて、他所じゃ聴けません。

接触のワークでは、相手の中心を捉えるワーク。

新体道のわかめ体操(瞑想組手)の、更にルーツ的ワークで…ここにも感覚や意識の大切さが練り込まれていました。

システマ経験者などは、スッと入っていけた様ですね。

アウターボディ(皮膚)から、インナーボディ(深層部)に届かせる、感じて流す…というのはまさにBODY TALKそのもの。

生きている生身だから、感覚が働きカラダを立たせていて(死体に軸はないので…)、この感じ合うワークは、シンプルでとても素晴らしいです。

正に生き物としてのコミュニケーション!

岡部さんのワークでは、達磨四股の基本から、遂に易筋経をやりました!

達磨四股はかなり効きます!
新体道のワークは良く出来てます!

とにかく超・腸腰筋!

バランスを安定させたり、出力に活かすのは当たり前の基礎だけど…

腸腰筋を上下左右内外、バラバラに動かせるのは素晴らしいし…圧縮と膨張を角度を変えてコントロール出来る人は、稀中の稀ですね!

そこに易筋経の呼吸法が加わることで、動きの張りが全く変わります。

戦車のパワーでレーシングカーの速度が持てる様な…

私も地面との吸い付き感が劇変しました!

これまでダンス的自在性で、自由に伸びやかに&軽快で俊敏に動く為の腹圧の使い方をしていましたが…

重さと発力に転用する方向性が見えてきました。

私的には、腕の構え方がダンスの基礎になってしまう…脇を張るのが癖でした。

脇の下にもボールを挟む感覚の站椿(立禅)の意味も、納得でした。出力が全然違いますからね。

達磨四股や易筋経は本当に効きます!

便秘に悩む人や、お腹が弱い人にもお勧めします。

お通じの悪い人が、シットアップ(上体起こしの腹筋)とかでお腹硬くしたら…ますます循環悪くなりそうだし。

肚の充実はメンタルにも良い!

参加してくれたボーカリストでボイストレーナーの石田倫依ちゃんは…

武術家とボイストレーナーのコラボ

歌い手だから当然横隔膜のコントロールは上手いけれど…

この腸腰筋の使い方をマスターしたら、更に声が響く!と確信したようで。

使い方が正しければ、そこからは精度・練度・強度の世界。

もともと細身でも声が響く人だから、深層部を支えてるけど、更にパワーアップしそうですね。

今度押上の道場に連れていきます。

彼女の感想で嬉しかったのは、「誰も取り残されない、絶対的な安心感」。

以前から「落ちこぼれを一人もつくらない…」と評価されてましたが、それは当然で。

私が場を支配するのでなく、そういう空気感、一体感になる様ナビしてるだけで…参加者それぞれのエネルギーが渦になったから、実在感を持てるのです。

私が企画するセミナーやワークショップは、運動法のだけのセミナーではありません。

人の動きには…
カラダの動きと、ココロの動きがあるから。

重力や皮膚、呼吸や音楽を手掛かり(足掛かり)に…

心身を調和させ、他人や環境と適応することで「生きやすさ」を探求するもの。

今回は「真軸」を通したコミュニケーションが目的でもあり、最後にやった即興のダンスワークでは…

全員がめちゃくちゃ楽しそうで、子供の純度になってましたね。

すーさんも岡部さんも、即興のワークにしっかり混じって楽しそうなのも素敵でした。

先生だからカッコ悪いところ見せられない…とか、恥ずかしい…とか、普通はありそうだけど。

率先して自由に動くのは、ココロも柔らかいから。さすがです!

私が企画するセミナーは、運動法やコンディショニングのネタを提供する目的では無くて…

カラダの動きを通した、文化系セミナーとでも言えるかな。

少なくとも、体育の授業ではありません。

ダンスも武術も、歌も演劇も…カラダとココロの動き(身法と心法)で出来ていますからね。

その価値と意義を理解してくれる参加者が、リピーターになっていただけるのが、とてもありがたい!

残れる人だけでヴィーガン食事会!

来年も色々やります!

1月はフェルデンクライスメソッドの、体験会からスタート(1月5日と8日)。

2024年は面白いことになりそうです。

とりあえず私は、年末年始は鍛えまくります。まだまだ思いっきり動きたい!踊りたいですからね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?