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社会人6年目、30歳です。一番好きな時間は、音楽を聴いている時間。映画・海外ドラマもよ…

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社会人6年目、30歳です。一番好きな時間は、音楽を聴いている時間。映画・海外ドラマもよく観ています。インドア派ですが、旅行も大好きです。よろしくお願いします。

最近の記事

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『プラネットフォークス』 ASIAN KUNG-FU GENERATION

およそ1年ぶりの投稿。2022年に入ってから音楽について書きたいことは山ほどあったが、色んな事が落ち着いたタイミングで改めて投稿することとした。まずは月1くらいでも投稿していきたいと考えている。 とにかくアジカンの最新アルバムがあまりに良かったので、文章を書きたくなった。真面目に書こうと思っているうちに発売から1ヶ月が経ってしまったが、その代わりに作品を咀嚼する時間は確保できた。 思いのほか長編の作文となった、あくまで一般人の雑多な感想。 結成25周年のフェーズアジカン

    • 『Your Favorite Things』 柴田聡子

      直訳すると「あなたのお気に入り」。 私もその意図に漏れず、2024年のSpotifyストリーミング履歴をAPIで取得してみると、現状最も再生時間が長いアルバムがこの作品であった。まさに私のお気に入りと化している。 芸術作品はその良し悪しが受け取り手の感性に依存する。またその感性も鑑賞した時の機嫌とか体調によって異なるため、定量的に評価することが難しい。 一方で統計データは、ただの推測や今の気分に依存しない、定量的な値を提供してくれる。私が2024年これまでSpotify上

      • 『ザ・ビュッフェ』 MONO NO AWARE

        物凄い作品だ。6/5(水)のリリースから何度聴いても、いつも異なるタイミングで感動して泣きそうになる。 現在いわゆるリリースパーティーとなるライブ『アラカルトツアー』を開催中のMONO NO AWARE。初日6/7(金)の東京公演も早速観てきたが、圧巻だった。ただ、この記事ではあくまでアルバムの話を。 アルバムタイトルの通り、この作品のテーマは"食"。 "食"は生活の基礎である。 私の考えでは、"衣食住"という三銃士の中でも"食"はもっとも根深く、時には気味悪く、その人

        • Inspired by "生活"

          というタイトルのプレイリストを作った。 事の発端は2022年12月にリリースされた羊文学の「生活」という曲に感銘を受けたこと。その時に感じた魅力に近しい手触りの曲をポチポチ追加していったらようやくある程度溜まってきたので整理してみた、という経緯だ。 まず羊文学の「生活」についてだが、この曲ほど聴いていて"救われる"と感じる曲は滅多に無い。 率直な心情吐露を通じて、綺麗事を真っ向から否定しながら歌われる"救われなさ"に、自分の生きるリアルな世界との密接な繋がりを感じる。根

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        『プラネットフォークス』 ASIAN KUNG-FU GENERATION

          『12 hugs (like butterflies) 』 羊文学

          ものすごく久々の記事。少しもやもやしたことがあったので吐き出したくなった。 4/21(日)に羊文学の横浜アリーナ公演『LIVE 2024 "III"』を観てきた。過去最大規模ということもあり楽しみにしていたのだが、ライブ全体を通してどっぷりと音楽に浸ることができず、パフォーマンスにどこか違和感を覚えてしまった。詳細は割愛するが、「もしかしたら今後、羊文学のワンマンライブには足を運ばないかもしれない」と思った瞬間さえあった。 家に帰ってから改めて彼女たちの音楽に浸ろうと思い

          『12 hugs (like butterflies) 』 羊文学

          夏プレイリスト

          茹だる炎天下がまだまだ続いているが、8月ももう少しで終わる。気温は一向に下がらないまま季節は秋に向かっている、はず。 というわけで夏も終わりそうな頃合いに夏プレイリストの話をしたい。 まず私は夏が好きなわけではない。暑がりな体質も相まって、外に出て少し歩いただけでも汗をかくのは正直不快だ。とは言えこの暑さが無いと、涼しい風が吹いた時の心地良さや、冷たい飲み物を飲んだ時の爽快感は味わえないのだろうなと思う。そうすると、真っ向から嫌悪感を抱くのは少し過激な気もする。そんなわけ

          夏プレイリスト

          散文

          4月以降、投稿が滞ってしまった。年初の決意はどこへやら。記事にできそうな体験は山ほどあったのだが、なかなか時間を取れずにいた。 記事を書けなかった理由の大部分を担うのが、未だに『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』をやり続けていること。さすがにエンディングを迎える気配は見えてきたが、かれこれ2ヶ月以上、平日の仕事終わりやら予定のない休日やら時間を見つけては勤しんでしまっている。もう世間では絶賛され尽くしているとは思うが、あのゲームは凄い。社会人になってあまりゲー

          最近の若いバンドが凄い ~ego apartment, えんぷてい~

          2022年は、多くの新しいアーティストとその素晴らしい音楽作品に邂逅したシーズンだった。 表題の2つのバンドはそれぞれタイプは全く異なるが、今最高に勢いに乗っているバンドだと思う。昨年Spotifyでたまたま見つけたアルバムに惚れ込んでいつか生で観たいと思っていた。 今週ようやく各々のライブツアーに訪れることができたのでその感想。 『EGO APARTMENT "TRANSIT"』@ Shibuya WWW 4/19(水)ego apartmentは2020年に始動した

          最近の若いバンドが凄い ~ego apartment, えんぷてい~

          『二十九歳』 Base Ball Bear

          二十九歳になってしまった。 思えば、Base Ball Bearの『二十九歳』というアルバムが発売された2014年、私は二十歳だった。当時は、二十九歳という年齢になる頃には、自分も豊富な社会経験を積み上げて余裕と貫禄のある人間になっているだろうなと想像していたものだ。 「三十路」の方が人生の節目としてはキリが良いが、彼らが"二十九"という数字をアルバムタイトルに冠したことで、より一層その数字に重みを感じるようになっていた。そしてつい先日、これまで意識してきた年齢にとうとう

          『二十九歳』 Base Ball Bear

          音源で知っていたはずのアーティストをフェスで知った

          SYNCHRONICTY'23。初めて訪れたがとても楽しいフェスだった。 渋谷のライブハウスを会場とした都市型サーキットフェス。わりと長い歴史のあるイベントのようだが、私が存在を知ったのはたった一年前の2022年春頃だった。これだけ実のあるライブ経験ができるなら、今まで行かなかったことがもったいないくらいだ。 前夜祭含め3/31(金)から3日間開催されたうちの、最終日である4/2(日)だけ参加してみたのだが、4/1(土)も行けばよかったかなーと結局後悔している。 この記

          音源で知っていたはずのアーティストをフェスで知った

          最近聴き込んでいる邦楽アルバム

          昨年よりも音楽のアンテナを高く保とうと決心した今年。色々深堀していくと、めちゃいいじゃんと思ったアルバムが2022年リリースだったりして、聴き逃しがとても多いなと感じている。 とりあえずこの投稿では、ごく最近知って聴き込んでいるアルバムをつらつらと上げていく。 『QUIET FRIENDS』 えんぷてい序盤は最近特に気になっているインディーロック界隈から。 昨年11月リリースの本作を聴き込んで心底惚れ込んでしまった、えんぷてい。ローファイな音作りで揺らぎながら浮遊するサ

          最近聴き込んでいる邦楽アルバム

          甘い目眩を求めて ~Laura day romance~ @ 渋谷WWW X 2023/1/29(日)

          2023年になってからいくつかの音楽ライブに行った。どれも素晴らしかったので記事を書こうかなと思っていたけれど、なかなか時間が取れずに書けなかった。 ところが、そんな言い訳もしてはいけないと思うほど、拙い言葉でも何か残しておきたいと思うほどに良いライブを観てしまった。 訪れたのはLaura day romanceのワンマンライブ「SWEET VERTIGO 2023」。 彼らは2022年に2ndアルバム『roman candles | 憧憬蝋燭』という大傑作を世に送り出

          甘い目眩を求めて ~Laura day romance~ @ 渋谷WWW X 2023/1/29(日)

          サイエンスフィクションと不可逆性

          熱力学第二法則という法則がある。 ざっくりと言うと、「この世の物理現象は不可逆変化である」ということを提唱する法則だ。 我々が生きている現実世界では時間の流れが不可逆であること、昨今のエネルギー問題を根こそぎ解決してくれるような"永久機関"は存在しないこと、など。書き下してみれば人間の叶わぬ夢を打ち砕く証明をするかのような法則だが、裏を返せばその叶わぬ夢には人間の弱さと儚さも見出すことができる。 だからこそ世の中に溢れる様々なSF作品でも間接的にこの法則の影響を描いた作

          サイエンスフィクションと不可逆性

          思考と感覚が錆びないように

          "おすすめ"が怖い。 YouTube、Netflix、Spotify、Instagram、各種コンテンツ配信サービスやSNSのリコメンド機能に用いられるアルゴリズムは年々進化している。自力では探し出せないほどのコンテンツに埋もれた現代で、探してもいないのに自分の好みに合う何かを差し出してくれる。精度にも目を見張るものがあり、名前も聞いたことのなかった映画が自分の歴代お気に入りランキングの上位に食い込んでくることすらある。こうして自分が意識して選択する機会を減らしながら自分に

          思考と感覚が錆びないように

          statsfmから見る2022年私的ベストアルバム 1位〜10位

          なんとかギリギリ年内に書き終えられた。 数日前に2022年の仕事を納めたのだが、ビジネスメールは"件名"を入力して送るのがマナーであり常識である。ところが今月、たぶん差出人の確認不足で珍しく件名の無いメールが飛んでいるのを見かけた。『件名なし』と書かれたメールに、他の誰かが更に返信する。すると件名は『Re:』になって飛んだ。 「あ、これもう少し待てば『Re:Re:』とだけ書かれたメールを見られるのでは?」とちょっとだけワクワクしたが、次の返信も『Re:』のままだった。どう

          statsfmから見る2022年私的ベストアルバム 1位〜10位

          statsfmから見る2022年私的ベストアルバム 11位〜20位

          M-1グランプリ2022が終わった。 決勝は例年欠かさずリアルタイムで観ながら友人と採点した結果を見せ合っている。ウエストランドの井口さんが言うところの「ネタの分析とかしてくるうざいお笑いファン」である。 実際はネタの分析と言えるほど高尚なことはしていなくて、ただ単にどのコンビが好きだったとかイマイチだったとか言っているだけなのだが、それでも自分のような第三者が"評価"をしていることに変わりはない。 以前真空ジェシカの川北さんがラジオで、そういった類の人に対して「採点を

          statsfmから見る2022年私的ベストアルバム 11位〜20位