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『友だちのこまったがわかる絵本 みんなちがってみんないい』の「こまった」へのアプローチ

どうも、かざかざです。

今回は、2022年9月に金の星社から刊行された『友だちのこまったがわかる絵本 みんなちがってみんないい』を先日、購入し、早速一読したのですが、この本の存在に頷くところ大だったので、少し書いてみます。

この本では、「あれ?」「どうして?」と思う行動を友だちがしたときに、子どもたち自身がその友だちの思いや気持ちを考えられるヒントになることを、教室、体育館、校庭や登下校中などのシチュエーション別に示します。人それぞれの発達の“ちがい”や“個性”を理解し、いろいろな人といっしょに生きていく多様性のある社会について考える一冊です。

じっと座っていられなかったり、同じ服を着ていたり。その友だちは実は困っているのかも? 発達のちがいを理解する絵本。

友だちのこまったがわかる絵本 みんなちがってみんないい :WILLこども知育研究所/赤木和重 - 金の星社

この本で紹介される「こまった」は発達障害の特性に類するものが多いように感じましたが、この本では、最後の大人向けのページで2箇所だけ、「障害」という言葉が出てきますが、この本が子どもに求めているは、同ページにある

障害あるなしではなく、そうせずにいられなかったその子の思いを考えてみること

という一文に集約されている気がします。

1つ1つの友達の「こまった」に本人はこう思っているので、理解してねと読者である子どもに訴える内容で、その理由が障害だろうかそうでなかろうか、その友達の「こまった」が「こまった」であることに変わりない。

障害であろうと他が原因がなんであろうと、表出する「こまった」に対応するというすごく頷けるアプローチです。

このプロジェクトもその動機部分は、以下の記事で書いたとおりですが、「こまった」に対する直接のアプローチが必要ではないかという問題意識から始まっています。

かざかざ