雨音に小さな滴をあつめて
今日も朝から、しとしと降ってるなあ。
雨は、好きかきらいかより、その独特の湿度と匂いにすっぽり包まれるのが心地いい日、そうでない日、ずっしりやられちゃう時もある。
最近の天気は気まぐれで、なかなか掴みづらい。予報もよく変わるしね。
予報といえば、私の母は天気予報をまるで時間割かのように信じていて、
「12時から雨っていってたから!あと30分は大丈夫!!」
とはりきって買い物に出かけ、少し早めに降り始めたりすると、プリプリしながら帰ってくる。そんな母がかわいいなあ、といつも思う。
雨の日は、こんな風にいろんな記憶が連鎖しやすい。とりとめなくつらつらと連なっていき、まるで蜘蛛の巣のよう。
そんなとりとめもない中から、小さな滴をいくつか取り出してみようかなと思いまして。
一緒に雨音を感じながらおつきあい下さると嬉しいです。
▽ ▽ ▽
ひとつ前の記事で書いた通り、7月から息子がスイミングに通い始めました。
その後、どうかというと…
息子、頑張っている!
主にジャンプしながら連続で潜る動作やけのびの練習なんだけど、本人なりに毎回工夫する様子が伺えて、少しずつ上達する様子にちょっぴり感動しちゃったり。(はい親ばか)
そして何より!
「スイミング~早く行きたい!」
と、楽しみにするようになったんです。
もうね、これが嬉しくてねー!
一応本人同意のうえとはいえ、
「行くよね?行こうよ!夏休み通ってうまくなっちゃお。ね!!」と私の強めの圧で押しきった感あるスタートだったから。笑
それに息子がここに通うのは、実は2度目。
その時は水泳じゃなく体操で、年少さんの頃だからもう5年ほど前かな。
家から近い・仲良しも同時入会・他にもお友達複数という、初めての習い事には極めてうってつけの条件!と思いきや、3回目くらいから泣いてロッカー室(着替え用)から出てこなくなり、結局ひと月ほどでやめたという思い出。
さすがに今回同じようになっちゃうとは思わなかったけど、しみじみする親ゴコロ。
そして、ある意味、私も頑張っている!
毎回プールサイドに立ち見学してるんだけど、ものすごい湿気と温度…。まじでやばい。危うく熱中症の危機で、前後の水分補給必須。
上階見学フロア(室内)からは、息子のクラスは死角で見えづらくて。それに「ちゃんと見ててよ!」と毎回念を押されるから(可愛くお願い、ではなく上司口調で)、まあそう言ってくれるうちは頑張ろうかな、と。
月末には昇級テストがあり、本人が期待してるからうまくいくといいなと思いつつ、わたし的にはもう元はとれたなと思っています。
◆余談◆
クラスごとに水泳帽の色指定があって、息子は初級(赤)の帽子をまず受付で購入してくださいといわれ、何となく
「300円くらいかな」
と予想しつつ財布を出していたら、
「850円です」
ときたので、思わず「たっか!」と口走る。さらに「すいません…勝手に300円くらいかなと思って…」と言い訳(?)し、受付のお姉さん苦笑。
だってさー!ペラッペラのメッシュ帽よ。
まあ、するのかこのご時世…。するんだね。
昇級したらまた850円、かかるな…。笑
▽ ▽ ▽
なにかの話の拍子で、
「自分の人生は、自分で決めるから!」キリッ
という王道の台詞が息子の口から飛び出しまして。おお~!小3でそれもう言っちゃうんだ♪と、なぜかテンションが上がる母(私)。
でもその後夕食の支度をしていて
「納豆食べる?」と聞いたら、
「どっちでもいい」
と返され、軽くプツっと切れてしまう母(私)。
だってね、最近やけに多くて!
「別にいい」
「何でもいい」
「どっちでもいい」
……思春期なの!?早くない??
で、
「納豆食べるか決めれない男は、自分の人生決められないよっ!!!」と怒鳴ったところ、
「納豆食べる、食べます」
と即答でした。
でも私も、こういうのに徐々に慣れていかないといけないんだろうなー。ふう。
▽ ▽ ▽
昨日、久しぶりに友人とランチをして店を出ると、予報通り雨が降りだしていて。
あと一時間ほどで息子の帰宅時間。
朝、傘を持たせてなかったなあと思い出し、友人と別れた後、学校に傘を持っていくことに。
ひと足先に授業を終えた黄色い帽子ちゃんたちとすれ違いながら、傘を持った子も、持たない子も雨を楽しんでる様子にほっこり。
あれは、私が1年生の頃。
急に降りだした大雨に気づいた母が、慌てて傘を持って学校に向かう道すがら、傘をさして帰る子たちに「うちの子知らない?」と聞いたところ「傘入っていく?って聞いたけど、いいって言って動かないの。まだ学校だよ」
急いで学校まで駆けていくと、
雨に打たれながらぐっしょりの私が、校門前でわあわあ泣きながら立っていたそう。
もう耳タコに何度も聞かされた、思い出話。
私も、その時のことを覚えている。
みんなのお母さんが傘を持ってきてくれる中、母の姿が見えなくて、淋しかったんだ。
迎えに来てくれるまで帰るもんか、という意地みたいな気持ちもあった。
今日はそこまでの大雨じゃないけど、持っていってあげるよ、と、小さな自分を振り返る。
さて、傘立てにそのまま入れておくだけで、気づくかな。一応急な雨の時は傘立ても見てねと伝えてあるけど、なんせ上履きを3週連続持ち帰るのを忘れた男。不安。
レシートの裏にメモ書きをし下駄箱の靴に忍ばせておくことにして、よし。任務完了。
▽ ▽ ▽
「ただいまぁー!」
帰ってきた息子に、
「傘ちゃんとさしてきた?靴にメモ入れておいたの、気づいた?」
と聞いたら
「もちろーん!すぐ気づいたよ」
と得意気な表情。よかった。
ふとメモはどうしたの?どこかに捨ててきた?と聞くと、息子はううん、と答えるなり、にやにやしながら私の手を引き玄関に向かう。
私「???」
ごそごそ……はいっ!と、笑顔でそのメモを取り出す。
いま履いてきた靴の中から。
……え。
どういう気持ち??
母が書いたメモをそのまま足の下に入れて歩いてくるってどういう気持ち…!?
雨の中歩いてきたスニーカーから救出されたメモはしっとり&くしゃくしゃで、ああごめんよ…お疲れさまと労いたくなる。
…で、どういう気持ち!?(本当に)
▽ ▽ ▽
ここ最近ずっとこころが重く、しんどくなっていました。もて余し目を背けることしかできない自分が歯がゆく、でもまず私のこころの健康を優先しよう、と。
その間、自分なりの感じたことを記事にされた方、いつも通りの明るい記事を書いてくれた方、コメントで励ましてくれた方、noteで励まされることも多く、ありがたかったです。
そういえば、ちょうど夫が大変な時期でもあったので、帰りを待ちながら時間をかけて、久しぶりにキッシュを焼きました。
こういうことしかできないけど、
こういうことを大切に過ごしていきたいな。
と思っています。
美味しく焼けました😋
(具を欲張り過ぎてたまご液溢れた…)
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます♡ さらにコメントなどいただけると、しっぽをブンブン振ってなつきますU^ェ^U