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地震封じの神様「石垣尾神社」

6月10日、和歌山県有田川町の「石垣尾神社」に紫陽花を見に行きました。
偶然Facebookで見つけた場所で、訪ねるのは初めて。
鳥居の向こうにはグラウンドのような広場があったのですが、
「とりあえず、先に参拝しよう。」と、広場の端の、長い長い石段を上り始めました。


雨上がりだったので石段は濡れてぬるぬる。足を置く場所が傾いているため、ともすればズルリと滑ってしまいます。
手すり代わりに張られた太いロープを握りつつ、ゆっくりゆっくりと上りました。真面目に怖かったです…。

石段の途中には、魅力的な横道が伸びていたり、大好きな狛犬さんがいたり。
山の中を一本切り開いた、という感じの石段だったので、つやつやの緑を満喫できました。
…足元は怖かったですが…。


幸い転ぶこともなく、やっとたどり着いた拝殿にはすうっ、と彼方まで透き通るようなご神気。
小さな拝殿は手入れが行き届いて、お賽銭箱の前には「むしろ」が敷かれていました。靴を脱いでむしろに上がり、鈴を鳴らして参拝。むしろを踏む感覚、何十年ぶりでした~。


境内にはめずらしい「身代わり鬼神」の祠もあり、大人の手のひらくらいの白い鬼が、小さなこぶしを振り上げていました。

拝殿のすぐ横に立っていた、カヤの大樹。
注連縄はかかっていませんでしたが、ご神木だと思います。

境内を回っていると、ちょうど地元の方が来られたので、少しだけ石垣尾神社のお話を聞くことができました。
ご祭神は猿田彦命。でも、もともとは地震封じの神様だとのこと。
境内には見上げるような巨岩や不思議な形の岩があちらこちらにあり、地殻を司る神様にぴったりの風景でした。

肝心の紫陽花は拝殿から長い坂道を下りたところにありました。(また滑らないように気を付けつつ…。)
少々、野性味を帯びた紫陽花と、カタツムリもあちらこちらに隠れていて楽しかったです~。

帰りには地元の物産店「どんどん広場」で有田川サイダーを購入。
有田川町のシンボル「コスモス」「ヤマガラ」「あらぎ島」のデザインが素敵でした。

正直なところ、紫陽花のボリュームは今一つだったのですが、石垣尾神社の空気感は独特のものがありました。
参拝できたご縁に感謝です。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

真柴みこと

神社仏閣をとりまく鎮守の森を守りたいと思っています。 いただいたサポートはその保護への願いをお伝えし、参拝の際、奉納させていただきます。