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子育てにおけるジェンダーバイアスについて考えたこと

先日、この本を読みました。


無意識のうちに、自分の中にあったジェンダーバイアスに気づきました。
また、子どもたちの周りに「男らしさ」「女らしさ」がまだ溢れているとも感じたので、私の考えを記事にまとめてみました。


本の概要

「男らしさ」の呪縛や我が子をハラスメント加害者にしないためになど、ジェンダー平等時代の子育てについてまとめられています。
性犯罪において、加害者になっているのは圧倒的に男性で、法務省の犯罪白書によると重大な性犯罪の加害者の99%以上が男性とのこと。
男の子を育てるなかで、刷り込まれる「男らしさ」が性暴力加害者的な発想につながりかねない「有害な男らしさ」というバイアスが潜んでいるのでは?
本書では、特に男の子への性教育の大切さを訴えています。

自分の中のジェンダーバイアスに気づいた

私に息子が2人います。
ジェンダーレスな考えを持っていたつもりでした。
おもちゃもテレビも色も、男女関係なく、興味があるなら自由に選ばせていたし、男ということをあまり言わずにいたつもりでした。

しかし、この本を読み、自分自身の中に染み付いたジェンダーバイアスに気づきました。

男の子ってバカだよね。
やっぱり女の子はしっかりしてるね。

よく聞く言葉ですよね。

これ、私も言ってます。
子どもに対してではなく、育児中の同僚との会話で。

でと、子どもに言わなくともこの考えがあることは、子育てにも出ているはず。
これが、子どもたちにとっての「男らしさ」「女らしさ」となり、やがては呪縛となっていく可能性がある。
ジェンダーバイアスはこんなところから始まっているんだ、と知りました。

私が言われ続けた「男だったら良かったのに」

私自身も、ジェンダーバイアスばっちりの両親に育てられました。私には弟と妹がいますが、私は長子という環境もあってか元々の性格か、割としっかり者に育ち、弟はおっとりのんびり。小さい頃から母に「二人とも生まれてくる性別を間違えたね。あなたは男に生まれたらよかったのにね」と言われていました。
私が子どもの頃は働く女性も少なく男女それぞれの役割があるのが当たり前の時代だったので、仕方ないかもしれません。また私もよく言われていたので、何とも思っていませんでした。
そして、管理職となった私に、母は再び「男に生まれていたらよかったのにね。そしたら、今後もっと上に行けたかもしれないのに。」と言いました。
管理職にはなれても、女だからそれ以上は難しいだろう、という考えが根底にあるのでしょう。
さすがに、ん?と思いましたが、言っても伝わらないだろうし、何も言いませんでした。

親以外からも刷り込まれるジェンダーバイアス

親からの言葉は子どもの考え方に大きく影響を及ぼすので、気をつける必要があります。
しかし、現代においても世間には思ったよりもジェンダーバイアスが強い。

昔は、ブルー系は男の子の色、ピンク系は女の子の色なんて言われていましたよね。
息子たちには、性別で色が分かれていると思って欲しくなく、何色であっても好きな色を身につけさせてきました。
しかし、「これは女の子の色、これは男の子の色だよね」と子どもたちが言い始めました。保育園でお友達とそんな話をしたそうです。

色に性別はないこと、好きな色をどれでも身に付けて良いことを伝えましたが、やはり一般的に言う男の子の色というものを選ぶようになってきました。 

まとめ

本書の中では幼児〜小学校低学年までにはこのジェンダーバイアスが作られてしまうと言われています。
それ以降、なかなか修正するのは難しいよう。
自分にも無意識の男らしさ、と言う考え方があると気付かされました。

男性だから女性だからではなく、誰であっても一人の人間として尊重していくことが大切ですよね。


次世代を担う幼い息子たちの価値観のベースを形成するのに、最も影響するのは親だと思います。
そんな私がジェンダーバイアスを掛けてしまわないこと。
世間から刷り込まれるジェンダーバイアスを少しでも軽減していくこと。

自分自身の認識に対しても、見直してアップデートしていかなくてはならないと感じました。

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