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【映画レビュー】『日日是好日』日々への慈しみ

季節のように生きる。

『日日是好日』を見て

たちまち過ぎていく大学生活、二十歳の典子(黒木華)は自分が「本当にやりたいこと」を見つけられずにいた。ある日、タダモノではないと噂の“武田のおばさん”(樹木希林)の正体が「お茶」の先生だったと聞かされる。そこで「お茶」を習ってはどうかと勧める母に気のない返事をしていた典子だが、その話を聞いてすっかり乗り気になったいとこの美智子(多部未華子)に誘われるまま、なんとなく茶道教室へ通い始めることに。そこで二人を待ち受けていたのは、今まで見たことも聞いたこともない、おかしな「決まりごと」だらけの世界だった――。

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梅雨と秋雨の音は異なるという。お茶は同じことの繰り返し。その深化の末に日々への慈しみを得る。人間以外、悪意はないと教えてくれる。

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