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終わるというのが恐ろしく
無理矢理始まりを作りました
そしたらいっそ
終わるというのが恐ろしく
終わらせることができなくなりました
終わりにしなきゃ
始まらなくとも
ひとさじの幸福が
目の前にあったとして
それを吹き流してしまうくらい
叫びたいことがあるのです
幸福とはほど遠い
ささやかな怒りや不満
言い様のない夜の感情
声にしてはならない言葉
心に閉じ込める
プツンとはじける時まで
泣いていいよ
無様でいいよ
溢れるまま
零せばいいよ
鼻を赤くして
瞼を腫らして
鼻水すすって
声を上げて
そのままでいいよ
我慢しなくていいよ
誰も知らないからね
大人じゃなくていいよ
子供になっていいよ
呑み込まなくていいよ
大丈夫だからね
リボンをほどく様を眺め
ヒューヒューと心の穴を風がゆく
いいえ 私は価値ある人
数える数字は間違えぬよう
振り払え 掻き集めよ
風よ止め 風よ止め
輪郭を溶かして気付く水の中
私は魚 それでいいんだ
「世間一般に正しいことを探すのではなく、
誰かにとって正しいことを行うのではなく、
自分が正しいと思うことを選べばいい。」
どうやら再び裁判を執り行うらしい。
あの日と異なる議題、裁判員により。
弁護士はいない。いるとしたらば検察官。
過去を完了するための、これは清算作業の一環だ。
何かを終わらせるということは、何かを始められるということ。
”次”が合図を待っている。
「私たちは自分を見限るべきではありませんし、
もっと自由に生きていいのです。」
笑うと悲しくなるのはなあぜ
見えない誰かに睨まれるのです
無音の怒り 見えない叱責
悲しいや 悲しいや
罪の深さを
自分の浅はかさを
ずっと嘆いて生きてきた
だのに これを理解する人はなく
果てには もう許されていると言う
所詮そういうものの様です
個人の苦悩など
他人様にとっては