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452○ けむり

「けむり」

まばらな深夜の国道を横目に
住宅街に囲まれた頭上
それでも夜の空は静かで
星の輝きが眩しく感じられた
煙草をふかしながら
薄れ行く過去の記憶が
そんなにも酷かったのかは
ただの思い違いだったと
今ならわかる
お前は死を吸い込み
まさしく煙に巻かれて
息をするように
命を吐き出していたんだ
何日も
何年も
やがてそのつけにより
灰になる

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なかじ

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