22○　11/22 書き下ろし「ビルド」

「ビルド」

汗を流す
地面に落ちて
乾いていくのも束の間
次々と後続が来る

何のために
そこまで追い込んで
痛め付けて
何度も壊れて
それでも再生して
また進みだす

後退してはならない性か
または運命か
生命の不思議は
留まることを許さない
だから
私達は新しいものを創り続け
進化していく

築き上げる過程は
先が見えない
傾斜二十度の坂道のよう
それでも
進んでいく
飽きることなく己のために
時には人のために
それらは時代のために

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黄赤青(きせきせい)