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美しく微笑まないでくれ
寒暖差に覚える五月の夜風の肌寒さ。
風邪ひかないでねって振り向いて、はにかんで、手を振る後ろ姿。
見惚れてしまうほど綺麗だったから怖くなったのを覚えてる。
これまでがそうだったから、覚えてる。
今夜も肌寒くて、ふと君が香った気がしたから、
だからきっと夢の中で会えるだろう。
R.I.P
それでもまだ生きている
2010年6月
貴方が腐敗しない様にと
ドライアイスを添えられて、
化粧直しで死斑を隠してた一週間
あの日から俺の秒針が錆びつき始めて
いつしか時計が止まった気さえしている。
2012年4月
あれからエイプリルフールが笑えなくなった。
あの光景、匂い、温度、
鮮明に覚えている。
後の地下の霊安室で
足音に壊れていく音が聞こえた。
2016年5月
心の支柱を失った時、
それはとてつもなく耐え
頑張って生きたら障害者手帳をもらえなかった
あなたを喪っても僕は働いき続けた。
トイレで嘔吐しながら必死に耐えた。
死なないために食べ続けた。
出勤するいじょう風呂に入らないわけにもいかない。
自宅では取り乱しては泣き崩れ嗚咽ばかりしていた。
最愛の人を喪った。
世の中が憎くて仕方なかった、
だから僕なりに戦った。
生活が出来ているなら発行できません。
鬱が悪化していく一方の僕は医者の言葉に愕然とした。
容易に頑張れたわけじゃない、
五月十日
新しい曲を空に届けたいけれど、
どうしてかな、
今ひとつ君の好みそうな曲が生まれない。
この頃は疲れてばかりだよ、
頑張らなきゃいけない時なのにね。
大丈夫だよ、
君のその一声がやけに恋しい。
行き止まり
誰かが逃げろって言ってあげなきゃいけないんだ。
死にたくて仕方ない人はもう思考能力も残ってなかったり、
慢性的なパニック状態であったりして、
「しなければならない」の呪縛に苦しみながら逃れる術も見失って、
「死ぬ」か「死ぬまで苦しむか」の選択肢の暗闇の檻に閉じ込められてしまう。
そうやって年間何万人の方が亡くなってしまう。
行き過ぎ当てしまった鬱は本当に怖い。
裁かれぬ罪人
裁かれるべきは悪人は犯罪、殺人者だけど、
裁かれない悪人がいる。
許されるのであれば俺の手で裁きたい、
否、捌きたい。
どうか皆さんは刺されない様にと願う。
奴らに躊躇いは無い。
心をえぐる刃は心臓を止めてしまう。
言葉のナイフなんてやわなもんじゃない。
keep outのテープ、サイレン、
冷たい肌が骨になる。
腹の底から憎しみが止まらない。