月に還った君よ

あの人は星になった、
なんて表現があるけれど
僕の中では月のような人だった。

とても音楽に真摯で見上た友人。

いまだに信じたくないが、彼はもういない。

平静を装うのは疲れる。
ふとした瞬間に感情的にもなる。

人は誰しもが特別だと言うが
本当にそうだろうか。

たぶん、本当だ。
だけど僕の中で彼は一際特別だった。

僕の気持ちをよそに世界は回る。
当たり前だ、至極当然だ。

けれど僕は僕だ。
世界が通常運転でも
それに合わせるのは難しい。

互いに音楽に真摯に生きよう
彼との約束を
僕は彼の分も背負い真摯に在りたいと思う。

夜の月はどんなに眩しくても
独りでは輝けない。

だから僕が君の意思を照らし続けよう。

太陽として。

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