宇宙防衛隊 キンベマーン

僕は宇宙の平和を守る
その名も宇宙防衛隊 キンベマーン

今日も宇宙の平和を守る為
パトロールに出動だ
あれ！
あそこでなにやら言い争いをしているのは
火星人のカイヤーと木星人のモクビーだ

どうしたの？
2人に声を掛けます
『キンベマーン いいところに来てくれたよ』
2人は声を揃えて言いました

『カイヤーったらさ
昨日  地球に行ってカレーを食べて来たって言うんだ
そのカレーが
僕のお店のカレーより美味しいって言うんだ』

モクビーは木星でカレー屋さんを経営しています
かれこれ300年前
宇宙船ごと地球に不時着
不時着した所はインドでした
不時した村でカレーを初めて食べました
あまりの美味しさに感動
宇宙のみんなにもこの美味しさを知ってもらいたくて
修行して帰って来たのです
スパイスも育てています
モクビー自慢のカレーなのです

キンベマーンは少し考えます
『今からカイヤーが食べたカレーを食べに行こう
それから答えを出そうよ』
カイヤーとモクビーを乗せて
キンベマーンは地球に向かいます

向かった先は日本です
3人は宇宙船を降りてそれぞれ変装を始めました
なぜがカイヤーは女性に
モクビーはマッチョな男性に
キンベマーンは小学生に
なんだか家族っくぽくも見えます

いざ  カレー屋さんに入店です
メニュー表を見ました
あまりの種類の多さにモクビーとキンベマーンはびっくり
何を食べようか迷います
 
またキンベマーンは少し考えます
昨日モクビーが食べたカレーと同じカレーを
食べないと答えを出せない
3人は同じカレーを頼みました
するとお店の人がお子様にはかなり辛いので
お子様カレーに変更されてはどうかと言います
しかし  ここは同じカレーを食べる必要がある
キンベマーン
同じカレーが良いと言い張りました

注  見た目は小学生なので周りにはだだっ子の様に見えています

すぐにカレーは運ばれて来ました
3人は同時にカレーをほうばりました
2口めも3口めも同時にほうばりました

お皿が空になりました

『カイヤー認めるよ 美味しい   美味し過ぎるよ
』
モクビーはお店に貼られたアルバイト募集を指さして
このお店で修行してから木星に帰ると言いました

迎えに来る約束をして
キンベマーンとカイヤーは宇宙へと帰って行きました
キンベマーンはカイヤーを火星に送り届けてから木星に向かいました
モクビーのカレー屋さんはしばらく休業です
貼り紙にはこう書きました
もっと美味しいカレーをみんなに食べてもらいたいのでしばらく修行に行って来ます

今日のパトロールも無事完了
『明日も宇宙の平和の為パトロールするぞ』
キンベマーンはそう言って木星を後にしました

お知らせ
貴方と一緒に働いて人   もしかすると
宇宙人かもしれません
でも  絶対に危害は加えません
ご安心ください

おしまい

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