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音楽だけが友達だったころ

高校生だったころから孤独だった私の唯一の楽しみは部屋に籠ってラジオや音楽を聴くことだった。当時好きだったラジオは坂本龍一(教授)のサウンドストリートだ。火曜日の夜10時になると録音(エアチェック)をして聴いていた。教授のマイペースで滑舌の悪いしゃべりが妙に落ち着いた。

番組では私の知らない名曲をたくさん紹介してくれる。ムーンライダーズの「いとこ同士」や、ラジの「わたしはすてき」などに衝撃を受けた。ゲストも豪華で当時人気絶頂だった戸川純や、婚姻関係にあった矢野顕子、YMOの面々、忌野清志郎など。当時の録音テープなどどこかに行ってしまったが、今はYouTubeで探せば出てくる便利な時代になったものだ。

私の一番のお気に入りの回は、ファンからの投票による教授の曲ベスト10だ。当時はハガキだけが投稿の手段だったというのも懐かしい。

中森明菜ちゃんと井上陽水と玉置浩二が共演した「飾りじゃないのよ涙は」の動画もお気に入りだ。当時の明菜ちゃんのパフォーマンスの凄さが半端ない。80年代はよい時代だったと思う。

平成名物テレビ「イカすバンド天国」にもハマっていた辛口審査員の吉田健さんが好きだった。様々な個性豊かなバンドをばっさばっさと毒舌で切っていくその姿は小気味よかった。その中でも印象に残っているバンドは「中学生日記」ぶっ飛び具合が半端なく、大島渚さんも絶賛していた。

あれから30年以上たってもこうしてYouTubeで探せば出てくる時代は本当によいなと思う。主婦であり母であり、いい歳をした社会的に責任のある立場になってもたまには一人で、あの頃の自由だったけれど孤独だった自分に戻ってみるのも私にとって大切な時間なんだ。

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