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【株】テーパリング、政策金利について調べてみた

テーパリング

テーパリング(tapering)とは、ベン・バーナンキ元FRB議長が使用した言葉であり、量的緩和政策の縮小を意味する。テーパリング(Tapering)の直訳は、「先細り」や「次第に先が細くなっていくこと」を意味するので、一気に金融引き締めを行うのではなく、徐々に金融引き締めを行っていくのが特徴。テーパリングが実施されると資金供給量の減少から金利が上昇し、株式の理論的価値を示す割引現在価値の低下から、株価の割高感が醸成され、資金が株式から債券などに流れようとし株式が売られ株価が下落することが想定される。

量的金融緩和政策

中央銀行が、景気や物価を下支えするために、マネタリーベースなどの「量」を操作目標として、市場に大量に資金を供給する金融緩和政策のこと。市中銀行が保有する国債を準備預金に交換することで、銀行から見れば政府への定期預金(国債)を日銀への普通預金(準備預金)に置き換えることになる。金利の引き下げではなく市中銀行が保有する中央銀行の当座預金残高量を拡大させることによって金融緩和を行う金融政策で、量的緩和政策、量的緩和策とも呼ばれる。

金融政策の影響

一般に、金融政策による、金利の低下・上昇が経済活動に与える影響は、以下のように考えられています。

金利が下がると、金融機関は、低い金利で資金を調達できるので、企業や個人への貸出においても、金利を引き下げることができるようになります。また、金融市場は互いに連動していますから、金融機関の貸出金利だけでなく、企業が社債発行などの形で市場から直接資金調達をする際の金利も低下します。そうすると、企業は、運転資金(従業員への給料の支払いや仕入れなどに必要なお金)や設備資金(工場や店舗建設など設備投資に必要なお金)を調達し易くなります。また、個人も、例えば住宅の購入のための資金を借り易くなります。こうして、経済活動がより活発となり、それが景気を上向かせる方向に作用します。また、これに伴って、物価に押し上げ圧力が働きます。このように、景気を上向かせるために行われる金融政策は、金融緩和政策と呼ばれます。

一方、金利が上昇すると、金融機関は、以前より高い金利で資金調達しなければならず、企業や個人への貸出においても、金利を引き上げるようになります。そうすると、企業や個人は、資金を借りにくくなり、経済活動が抑制されて、景気の過熱が抑えられることになります。また、これに伴って、物価に押し下げ圧力が働くことになりますこのように、景気の過熱を抑えるために行われる金融政策は、金融引締め政策と呼ばれます。

政策金利

政策金利とは、中央銀行が、一般の銀行(市中銀行)に融資する際の金利。
中央銀行の金融政策によって決められ、景気が良い場合には高く設定され、景気が悪い場合には低く設定される。これによって、景気が良い場合には預貯金やローンの金利が上がり、通貨の流通が抑えられる。景気が悪い場合には金利が低くなって、通貨の流通を促進する意味合いを持たせることになる。

発表機関
日本・・・日銀金融政策決定会合
米国・・・FOMC(Federal Open Market Committee)(連邦公開市場委員会)

各国の政策金利内容と発表スケジュールがまとまっているサイト
https://www.monexfx.co.jp/market/interest/

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