海外でインターンする大学生たち

僕自身ちゃんとしたインターンを経験したことがないので、他人の現状を聞いてどんな感じなのか考察してみることにした。4つのケースを記録として残しておく。まだまだ不十分なので更にインタビューを続けたい。

【ケース1 @ベトナム】

前回とりあげた大学院生の子に最近の状況を聞いてみた。

最近の状況はかなりまずい状況のよう。会社の代表は、当面の資金繰りのために日本でコンサルタント案件を3ヶ月ほど行っている。資金繰りが芳しくないことに気がついた少し前に思いつきでとった行動らしい。

よくよく話を聞いてみると、ベトナム・ハノイのオフィスが正式に会社として設立が認められたのがつい先日だというから驚きだ。彼は既にその会社で3ヶ月ほどインターンをしている。

日本人の社員がなぜ労働許可証がとれないのかということも腑に落ちたらしい。存在していない会社に対して、許可がおろせないからだろうと。かぬーはベトナムもお金を積めば労働許可証に関してもなんとかなると人材会社の人が言っていた記憶があるので、役人とコネもないし金もないしで、円滑に手続きができなかったのだろうと推測している。

そして彼の中で、スタートアップの会社は事業計画書をきちんと作っているかどうかが大事という結論に至った。仮にスタートアップに内定を貰った場合は、事業計画書を見たらその会社の方針がわかり、ハズレを引かないで済むかもしれないと。

現実的に事業計画書をしっかりと書いて事業を始めたケースは、おそらく少ないのではないかと思う。VCから投資を受けたり銀行から融資してもらうために、事業計画書を作り「ちゃんと儲かりまっせ!」とプレゼンをする会社は、100社のうちどのくらいあるのだろうか。

こういうケースを聞いていると設立間もない会社で働くことは大変だということを感じる。

【ケース2 @インド】

インドでインターンを行う大学生。彼の地インドで日々奮闘している。実は、カヌーもまだインドに足を踏み入れたことがない。成長著しいインドにいずれ足を踏み入れてみたいと思う。

最初の1ヶ月はインドに慣れることに精一杯だったようだが、最近では課題を発見してどう解決していくべきかに目が向いている。働き始めの頃は仕事の内容が見えなくて、自分が会社の中でどの役割を果たさないといけないのかがつかめなかったことが一番苦労した。1ヶ月くらい経つとある程度仕事内容を理解して、毎日のルーティーンが出来上がってきている。

最近一番悩んでいることは、途上国のスピード感に乗れていないこと。上司と同じインターン生は、まず行動をするタイプ。彼はどちらかというとじっくり考えて物事を進めていくタイプ。そこのギャップがあるようだ。

いずれにせよ、残り3ヶ月でどのような経過を辿るのか楽しみである。

【ケース3 @インドネシア】

大学生S.I。久しぶりに連絡を取ってみるとそっけなくされたので、少し傷ついたかぬーです。

仕事を基本的にめちゃくちゃ楽しんでいる様子。6時45分出勤の21時退社、土日もフルで仕事をしないと週のノルマが達成できないとのこと。更に平均睡眠時間は4時間。これは俗に言うブラック企業なのではと思ったのは、内緒

営業はインドネシア語・英語・日本語を使っている。どの程度の割合なのか今後詳しく聞いてみたい。

結構しんどいですが、かぬーさんに言われた
「つまらない仕事はない」は本当だと思いました。

と言ってくれて素直に嬉しかった。状況を聞いている限りだとかなりブラック臭がするけれども、楽しそうなので良しとしよう。今は忙しそうなので、落ち着いてきたら根掘り葉掘り話を聞く。

【かぬーが考えたこと】

三者三様で、それぞれの将来が楽しみでしょうがないと感じる。海外では、大学で将来使うであろう専門を学び、それを元にインターンして社会に出て行くということが当たり前。今後日本の大学生もそのような形が求められていくと思う。

インターンをすることが増えて、学生も働くとうことが身近になっていることがとても良いと思う。語弊があるかもしれないが、短いインターン期間で敢えてブラック企業を体験してみるというのも面白い。あんまり長時間いるとそこの会社の洗脳を受けてしまうので、長期間はおすすめしないものの、短期間だったら経験値として積むことは将来役に立つ。

大学3年生時にカラーの異なる会社4社くらいを3ヶ月ずつインターンしていくことが選択肢としてあっても面白いと思う。3ヶ月もあれば、会社の雰囲気も十分にわかるはず。業務としては、1年経験しないとという意見もあるだろうが、そこまで時間をかけることは現実的に難しい。大学生でインターンをしていうという利点を生かして違う会社を経験しておくことが、自分が就職をする時に判断基準として生きてくる。

ぼんやりと色々考えた休日だった。良い休日だった。未来ある若者の奮闘をみることはとても微笑ましい。おじさんになりつつある自分を感じる。

※元ブログからの転載
http://123kanuu.fool.jp

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