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「グレイテスト・ショーマン」を観て考えた,人が幸せになる道と真逆な行動をとる3つの理由

 今回は自戒の念を込めたnoteです。

 ずばり質問です。あなたにとっての「幸せ」は何ですか。答えられなかった場合には,是非,このnoteをきっかけに考えてみてください。

 というのも,「自分にとっての「幸せ」は何か」,もっといえば,自分にとっての幸せが複数ある場合に「自分にとっての幸せの優先順位は何か」という問題については,定期的に考えておいたほうがいいと思っているのです。なぜなら,人はしばしば自分にとっての幸せの優先順位と矛盾する行動をとってしまう生き物だからです。

 なんで「自分にとっての幸せの優先順位と矛盾する行動」をとるかというと,3つほど理由があると思います。

1 人の行動はわりと一時の感情に左右される
2 忙しいと大切なものを忘れてしまう
3 手段それ自体が目的になってしまう

 先日,映画「グレイテスト・ショーマン」を観て,このことを整理してnoteに書きたくなりました。順番に説明していきます。

1 人の行動は感情に左右される

 例えば夫婦喧嘩を考えてみましょう。
 二人とも本当は「夫婦で仲良くしたい」と思っているのに怒りをエスカレートさせて感情をぶつけ合い,お互いに相手が傷つくことを言いあってしまう。それが続くと離婚に進展するのです。

 あるいは別のケース。ひたすら承認されたい,「いいね!」が欲しいと思ってSNSに夢中になっている場合が考えられます。承認欲求も一つの「感情」ですが,その感情が暴走することにより四六時中SNSを開いていて時間がなくなってしまう。でも,ふと「本当はゆっくり過ごすのが好きだった」「もともとSNSをはじめたきっかけはのんびりいろいろ話し合える友達が欲しかっただけ」ということに気づいたりすることはないでしょうか。

 人の行動は感情に左右されることが少なくありません。
 でも,感情で突っ走った先に自分にとって優先度の高い幸せがあるのかどうか。たまには振り返ってみてもいいと思っています。

2 忙しいと大切なものを忘れてしまう

 「忙しい」は心を亡くすと書きます。
 日々やることに追われすぎていると,なんのために頑張っていたのか忘れてしまうことがあると思います。わたしもよくありますので。

 忙しいときこそ,1日5分でもいいので,自分が頑張っている原点(自分なりの幸せ)について考えるようにしたいものです。

3 手段それ自体が目的になってしまう

 冒頭で言いましたが,先日,大ヒット映画「グレイテスト・ショーマン」をようやく観ました。

 主人公は妻を幸せにするためにショーを成功に導き仕事に邁進することになります。
 仕事で得た富で豪邸を買いますが,妻を放置してさらに仕事に邁進。妻に孤独を感じさせてしまうのです。妻が欲しかったのは富ではなく主人公とののんびりした幸せな時間と触れ合いでした。

 主人公は,仕事が大失敗したのちに,ようやく自分が何のために頑張ってきたのかを思い出すのです。

 この主人公はもともと「妻(と子供)を幸せにする」という目的のために手段としての「仕事」を頑張っていましたが,いつの間にか「仕事」に邁進しさらに成功をおさめることが目的へとすり替わってしまったわけです。

 こういうすり替わりはいつ起こっても不思議ではありません。
 こういう意味でも,自分が何に幸せを感じる人間なのかということは定期的にチェックしたほうがいいだろうと思っています。

◇◇◇

 自分にとって優先度の高い「幸せ」は何でしょうか。
 それは自分で考え,決めていくしかありません。他人が決めてくれることなんてないですし,他人に決められた「幸せ」で生きても楽しくないですしね。

 わたしは本業である弁護士としての仕事も好きですし,noteに書くという表現行為も大好きです。
 でも,いまわたしにとって一番優先度の高い「幸せ」は「家族の幸せ」です。
 グレイテスト・ショーマンの主人公ではないですが,妻を幸せにすることを最優先に考えたい。1日の終わりにはそのことを思い出すようにしているのです。

 もちろん,仕事もnoteもわたしの幸せの一つです。ただ,優先順位の最上位が「家族」なので,家族を寂しくさせたり家族とのコミュニケーションの時間がとれないほどに仕事やnoteに没頭しないように気をつけています。「優先順位」を決めるというのはこういうイメージですね。より上位にある「幸せ」項目が下位の「幸せ」項目によって侵されている,そういう状況が生じていないかを振り返ることが大切です。

 大切なことほど忘れがちになるんだと思います。後悔しない人生を送るためには,自分の「原点」,自分の「幸せ」について深く思いをめぐらせる時間は本当に大切です。1日の終わり,お風呂に入りながらでもいい。みなさんもたまには自分にとっての「幸せ」の優先順位を思い出してみませんか。

#コラム #コンテンツ会議 #エッセイ #幸せ #家族 #夫婦


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