Shaq didn’t know Yao Ming could speak English

“Shaq didn’t know Yao Ming could speak English”
「シャックのヤオ・ミン選手への偏見」

Shaq: and he tricked me. 3 years I never spoke to Yao. I thought it was a language barrier there. And in one game he hit me with a keemelize bingbing fadeaway. I said, “hey, nice move.” He said, “thanks, my brother.” I said, “wowowow, you speak English?” He is like, “Shaq, you never talked to me. Of course, I speak English.”

シャック(オニール): それで、彼は俺の事を騙してたんだ。3年も俺は彼と話した事がなかったんだ。言葉の壁があると思ってたんだ。そしてある試合で奴が俺に対してすっごいフェードアウェイ(シュート)かましたんだよ。「ヘイ、イイ動きだ」って言ったら、アイツは「ありがとう、ブラザー」だってさ。言ったよ、「チョット待てよ、英語喋れんのか?」って。そしたら「シャック、お前は一度も話しかけてこなかっただろ。当然英語喋るさ」だとよー。

(大爆笑)


解説: シャック・オニール、ヤオ・ミン(中国人選手)は二人ともNBAでかつてライバル関係にあり、大活躍した長身名プレイヤーです。

まず、彼のスピーチの何がそんなに会場が爆笑したのか?これはアメリカ社会で根強い、マイノリティに対する偏見で、普通は知ってても建前で絶対言わない事を平気でこういう公の席で話す、多くの黒人選手も同様に抱いているだろう偏見を突いた事です。程度の低い笑いかもしれませんが、そこはアメリカ社会でも一緒。同時に教養が(本当はあるかも知れないが、敢えて無いように振る舞う)事で自虐的な笑いでもある。決してアジア系移民への人種差別の意図は無いが、それでも偏見という事が物凄く根強くあるという事実もあります。

解説: その偏見が強く出ているのは「keemelize?(綴不明) bingbing fadeaway」という表現をしている所である。彼の?というか、黒人層のアジア系に対する軽蔑的形容表現で、訳す事に大した意味も持っていないのです。しかしここにアメリカ社会の文化の一部も反映されているのも事実です。アフリカ系アメリカ人の多くは貧困層出身者で教養もビックリするぐらい低い事も多いのです。彼らは黒人俗語もかなりあり、その殆どが程度が低く、軽蔑的表現が多いのも特徴です。良い悪いではなく、それが社会の一部で蔓延している現状を知る事で、又アメリカ英語への理解が深める事も出来ます。

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