わたしと海
高校生になる頃まで、
家族で毎年夏は伊豆に行って海で泳ぐことが恒例だった。
兄と私は海の中で、
闘いごっこしたり、
潜水何秒間できるか勝負をしたり、
青い魚を見つけたら手掴みしようとした。
他にも岩場の近くでカニを探したり、
砂浜で山を作って遊んだりもした。
とにかく、兄弟で自由に楽しく遊んでいた。
そんな中、僕たち兄弟が特に楽しみにしていたことがあった。
それは、父親と一緒に沖まで泳ぐことだった。これは本当に楽しかった。
父親と兄が浮き輪に入っている私を引っ張り深い海に連れて行ってくれた。
私はただ、浮き輪の中からひたすら海を眺めて、大きな魚や海藻を見ていた。
何よりも、自分1人では行けない場所に連れて行ってもらえる喜びがあった。
もう一つ好きなことがあった。
ひたすら海の中で泳ぎ、遊んだあと、昼頃にテントに集まって家族みんなで昼ごはんを食べることだ。海で泳いで遊んだ後のテントの中で食べるご飯は格別だった。セブンイレブンの冷やし中華が高級なパスタに思えた。
そう、私にとって海は子どもの頃のとても大切な家族との思い出だ。
できれば私自身も将来、子どもができたら、
一緒に海で泳ぎたいと思っている。
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