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こころの中にあるごろっとした正体不明のあいつ【7つの詩の音色】
1 一心同体
あいつは大きくなったり
小さくなったりする
小さいときは
ほとんど見えないけれど
でも確かに存在しているようだ
大きくなるときは
存在を確認した瞬間
瞬く間に肥大し
拡張していく
あいつから逃げようとしても
どうやらダメらしい
あいつには包み込んであげる
やさしさが必要らしい
それでも
ぼくがいるからあいつがいるし
あいつがいてこそぼくになれる
♩
2 ニア
恋をす
first name
君の名前を何度呼んだことだろう
はじめて呼んだ日のこと
どんなふうだったか思い出せないけれど
寝てる君にそっと呼んでみたり
怒ったり励ましたり
いっしょに喜んだり泣いたり
何度呼んだことだろう
君はわたしの想像よりずっとはやく
わたしの手を必要としなくなり
わたしの背丈を追い越す日がくるんだろう
ふとすると
ついこぼれていってしまいそうになる
当たり前のようで当たり前じゃない
君との日々
Flow of river
相手に伝わるように
それも大事かもしれないけれど
自分の気持ちを濁すことなく
そのままの言葉で響く相手こそ
自分にとっては大事な存在だから
なるべく 濁さず 流されず
濁れたら 澄み渡る気持ちになれるまで
流されたら 元の自分を思い出すまで
ゆっくり じっくり
濁れ 流されながらも
生きていこうじゃないか
#詩
A moment of shine
鼓動が先走っていく
走れ走れと追いつくように
この気持ちの訳を
思考は解明を始める
解明できない気持ちがひとつ
更けていく夜の中に
星屑のように瞬いて
一番星か流れ星か
美しい輝きならば
そのまま解けないままでいい
目を瞑れば
その光も一瞬にして消え去っていった
夜の闇に溶けていった
解けないままに
#詩
Unconditional love
大好きなひとに望むことは
愛されたいとか
こっち向いてほしいとか
気づいてほしいとか
想い続けていたら
そんなものもなくなって
今はただひとつだけ
どうかあなたのままで
あなたがあなたの道でしあわせであれ
#詩
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ちなみに、「無償の愛」というのが、わたしの人生のテーマの一つでありますが、無条