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小説家になりたい男の戯言NO.11

サマーウォーズ。皆さんご存じ、細田守監督のアニメーション映画ですね。

どんな話なのかをここで説明するつもりはないので話を進めます。私がこの映画のどこに惹かれたのかというと、ズバリ、世界観ですね。

山に囲まれたTHE田舎で繰り広げられる、最新鋭の機器を使用した電脳戦。でも勝負の内容は、田舎に似つかわしい花札というアンバランスさ。そこに家族の絆と甘酸っぱい恋が絡んだ、本当に素晴らしい世界観だと思います。

私はこのサマーウォーズの世界観に魅了され、こんな世界観の作品を書きたい!そう強く思ったのです。

そして、思いつき書こうとしたのが、わけありで田舎暮らしを始めた男が、そこで知り合った女の子に恋をするも、最終的には別々の道を歩んでいく。というものでした。

あんまりサマーウォーズらしさはないかと思うかもしれませんが、私としては創作のとっかかりとしてあの作品が多いな刺激になったという意味で影響を受けたわけです。

そして、私はこの作品を文学賞に応募しようと思っていました。

詳しいストーリーはここで述べたところで需要はないでしょうから省きますが、私はこのアイデアを思い付いた時、これは必ず文学賞を受賞するに違いないと確信していました。

とはいえ、文学賞に応募するという行為は、私にとって生まれて初めての経験でした。

これまでは前述の通りノートに自分の欲求を満たすためだけに書いていたわけですから、書き終えたところで、せいぜいたまに押し入れから取り出して読んでニヤニヤする以外の使い道がない私の作品。

でも、サマーウォーズを通して、初めて私は自分の作品を外に出してみようという気持ちになったのでした。だって自分の中では、とてつもない作品が出来たと思っていましたし、その作品の執筆を始めた頃は既に社会人でしたが、どうにも仕事だけの毎日に辟易していたので、ここで一発自分の好きなことで勝負したいという気持ちが芽生えてきていたのです。

そして書き始めたこの作品。ですが、1年経っても、2年経っても、5年経っても、この私の傑作小説は、出来上がる気配は感じられないのでありました▪▪▪。


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