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小説家になりたい男の戯言NO.9

綿矢りさ先生という、あまりにも強大な壁にぶち当たった私。

でも、神様は越えられない壁は与えないという言葉もあるし、私だって努力してその壁を超えるべきだったのかもしれませんが・・・。

当時の私がとった選択は、壁を前にして回れ右をして、何処か抜け道が無いかを探す事でした。

前述の通り、私はとにかく怠け者です。努力をする事、毎日コツコツとやること、そういう類いの事を無類の苦手としています。

そんな人間が小説家になろうなんて片腹痛いと言われてしまうかもしれませんが、努力して身体を壊して、片腹どころか腹痛頭痛肩こり腰痛etc、なんていうリスクを犯すなんて考えられないと思っていたのです。

それに、綿矢りさ先生に打ちのめされたかもしれませんが、当時の私は、まだ自分には才能があって、世の中の小説なんて大したことなどないという自信が燻っていました。

だから、綿矢りさ先生の様な純文学は書けずとも、他のジャンルの小説でなら勝負が出来るに違いないと考えていたのです。

では、どんな小説を書くか。そんな次なる一手を模索している最中、私は衝撃的なとある作品に出会いました。

 「サマーウォーズ」

皆さんもよくご存じの、細田守監督のアニメ映画です。

たまたま金曜ロードショーでやっていたそのサマーウォーズを見た時、私は「これだ!」と思ったのです。

ここで告白しますが、私は高校生の時に書いていた小説は恋愛小説でした。

皆さんがお察ししているかどうかは知りませんが、こんな変な自信家の私に、高校生の甘い青春なんてものとは、全くの無縁だったのです。

でも、私も小説を離れれば、ただのいたいけな高校男子です。月並みであっても人並みの恋愛に憧れていたものです。

じゃあどうやってその恋愛欲求を満たしていたか。やっぱり私を救ってくれたのは小説でした▪▪▪。

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