見出し画像

何者でもない私が #きがえよう就活 に関わろうとした理由

リレー形式のnoteですがそれぞれの思いを知ることができて大変素晴らしい企画ですね。

私も何か残しておきたくなり、ここに記そうと思いました。

きっかけは2019年


さて、わたくし伊藤八十八(イトウ ハトヤ)ですがもちろん偽名です。コミュニティではこの偽名ですし職種も不明、そもそもお前何者なんだと不信に思う方もいらっしゃるでしょう。
正直申し上げると何者でもありません💦
就活経験なし、採用経験なし、アパレル勤務歴なし、もちろん就活サイトなどとも全く無関係ないある意味流れ者みたいなものです。

そんな私がなぜ #きがえよう就活 に関わろうと思ったのか、それは遡ること2019年…

ご存知の方が多いのか少ないのか今でも把握しきれておりませんが、2019年当時 #KuToo (wiki)というハッシュタグがTwitter上で話題になりました。

「女性のビジネスシューズとして普及しているパンプスの義務付けは負担が大きく差別では?もっと選択肢を!」

という運動なのですが、私はこの意見に強く賛同してました。何故なら、駅の階段でよく見かけたんです。踵に絆創膏を貼ってる人を。
(これを解消する発明品があればビジネスチャンスじゃね?なんて思ったりもしてました)
一方で社会人だし靴が合わなければ自分で会社に交渉するなり、工夫するなりして解決したほうが早いよ、とも思ってました。

しかしながら、私のこの「自ら解決したほうが…」という考えを覆したのは、ある就活生のツイートでした。
アカウントそのものが削除されてるので、実際のツイートは紹介できませんがその内容は

『パンプス履いて歩いて5分で靴擦れ。もうこんな習慣なくなって欲しい』

という悲痛な叫びと血で真っ赤に染まった踵の写真でした。

なぜか、このツイートを見たときに『これはなんとかせねばならぬ』と私のスイッチが入りました。
会社勤めの人であれば会社に交渉すればいいですが、就活生には交渉先がない、訴える先がない、ましてやこれがマナーとされているので自ら変えるにも勇気がいる、社会が変わらない限りこの習慣は変わらないと思ったのです。

調査開始

まずは、就活時の服装について調べてみることに🔍️
ものすごく細かく指定(推奨)されてることにビックリしました。
・革靴は黒、内羽根、ストレートチップ
・ネクタイはレジメンタル
・白のワイシャツ、ブラウス
・パンプスのヒールは3~5cm
・タイトスカート
ストッキング、ナチュラルメーク、まとめ髪
…etc

『無難』『第一印象』『マナー』という言葉でがんじがらめのスタイル。
一社会人の私は心の中で謝るしかありませんでした。
『ごめんなさい、内羽根ストレートチップの靴もレジメンタルタイも何なら白いワイシャツも持ってません』
さらに私の心の声
(内羽根ってなに?、社会人何年もやってるけど初めて聞いた。デザイン好みじゃないし履きづらそうだから靴買う時は選択から外してた)

これはどうしたもんかと思いつつも、たかが靴の選択肢増やすだけだし簡単に片付くでしょと楽観的な思いもありました。
しかしそれは長く続くトンネルの始まりでした。

就活サイトの変化


2019年の4月に就活サイト数社とメールでやり取りをした結果「パンプスが足に合わない場合は店員さんと相談して負担のない靴にしよう」と追記する事象が起きました。

この調子でいけばすぐにでも変わるかもしれないと内心ほくそ笑みました。しかし、就活サイトの目立たないところの記載が一部変わっただけで世の中的になんら影響はありません。

マナー関係者へのお問い合わせ


次にマナー関係の団体や会社に問い合わせをしてみました。

総じてビジネスの場でパンプスを履くことは絶対的なマナーではないことがわかりました。分かったところで悲しいかな私には拡散力がない…

声を集める


とにかく惨状を知ってほしいとの思いから、次に考えたのは「つらい」という声を集めて就活サイト、スーツ量販店、靴販売店、シューズメーカーに送ることでした。きっと誰かの目に止まって、改善してくれるはず。(結局は徒労に終わりましたが)
※青山商事さんにも何度か送っております。今更ながらお詫び申し上げます

声を集めるにはTwitterは最適でした。「就活 パンプス」で検索していただくとたくさんの声を拾うことが出来ます。

こちらのリンクはパンプスと就活生について拾った声の数々です。
『就活生はパンプスがつらいんです』
就活生、元就活生のパンプスがつらいという声は一年で優に3000を超えました。(1年頑張って集めました)

以下のスクショは代表的なもの。
注視すべきは就活のモチベーション低下にまで影響してしまっているという事です。

この声を拾い続ける作業こそが、私が長く考える理由となりました。冒頭申し上げた通り、就活に全く関係のない人間ですから途中で投げ出したところで誰も気に掛けることはなかったでしょう。
そしてリクルートスタイルの課題を解消したいと、毎週末セコセコと声を拾い続けるたびに、憤りのようなものを感じていました。

「みんなこんなに苦しんでいるのに・・・就活用に負担のない靴を1種類増やすだけなのに、なんで誰もかえようとしないのだろうか!?」

人事担当者への投げかけ


就活生には人事担当者はパンプスなど気にしていないという事を知ってほしくて【質問箱】というTwitterと連携したアプリを設定している人事担当者を検索して質問を投げかけたりもしました。


就活生の不満


かれこれ2019年から3年ほど経過しましたが就活の身だしなみは何か変わったでしょうか。
多様性やSDGs目標達成が叫ばれる中、多少緩やかになったところはあるかもしれません。しかし基本的なところは何も変わっていないように思います。

パンプスがつらいという声を集めていくうちに、就活の身だしなみについて他にも不満がある事に気が付きました。

  • 真夏の長そでシャツ、ジャケット、ネクタイ着用

  • 足を痛めるパンプス

  • 夏暑く、冬寒いストッキング

  • 動きづらいタイトスカート

  • 丈が短くボディラインを強調するレディーススーツ

女性のほうが圧倒的に不満が多いのです。これに加えて髪形と化粧への不満もあります。
これらの課題をすべて変えるには、これまでリクルートスーツ市場で目立った活動をしていない企業(たとえばユニクロとか)の参入を待たなければならないのではないか、そう思っておりました・・・ところが


星川noteとの出会い


2021年11月12日 1本のツイートが目に飛び込んできました

星川さんのnoteより
人生の岐路にたつ服装が「これでいい」はおかしい。それはとても悲しい。
就活に挑む服装を選ぶ際、「これ『で』いい」から「これ『が』いい」に変えることができたら・・・。

ガツンときました。
青山商事が!!!!まじで!!
しかも、自分が感じてきたことが理路整然とnoteに明文化されているではないですか!
3年の時を経てようやく来たビッグウェーブ。うれしかったぁ( ;∀;)

歓喜のツイートはこちら\(^o^)/

この時点で自分の居場所はなくなったと正直思いました。寂しいというのではなく、ようやく肩の荷が下りたといった感じです。
【下手の考え休むに似たり】これまで個人でやっていて成果がなかったわけですから、ここはもうプロの出番ですよね。

ちょっ待てよ


ん、星川さんのnoteをよく読むととコミュニティとか書いてあるぞ?
参加型なのか!!!

しかし、私はしがないサラリーマン。就活、アパレル、マナー、人事すべて職種に関係ない者がコミュニティに参加して邪魔になるだけではないか。
本当に「三日三晩」考えて結局参加することに決めました。
(日付参照。上が11月12日、下が11月15日)

なぜ、コミュニティへの参加を決めたかというと、やはり、辛い思いをしている人が沢山いるという事をリクルートスーツを手掛ける企業に直接お伝えしたかったからです。
また、長年かけて行ってきたことが目の前で実現するかもしれないという期待もあります。これぞまさしくオポチュニティというものかもしれません。

スーツ販売第一位の企業が手掛けるプロジェクトがどのように進んでいくのか見届けたいという思いもとても強くあります。

最後に

長々と自分語り失礼致しました。ここまで読んで下さる方は果たしているのでしょうか。
何度も申し上げる通り、私は就活とは関係ない身です。
時に会議での発言やチャット、ツイートなどで失礼な発言をしてしまっているかもしれませんが、みなさん温かく迎えてくださって本当に感謝しております。

これからが本番になると思いますが、会議に参加してみて感じたことはみなさんやはりプロ集団で、すばらしい発想力と実行力をお持ちであるという事です。
当事者である大学生(就活生)と未来に向けた製品の開発はきっと身を結ぶと思います。

私はこれからも蔭でそっと見守っております。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?