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B.LEAGUEに関わる人たちが、所属する組織の収益構造を理解し、活動資金を稼ぐ、夢のある業界にするため、商品価値を上げていくことを強く意識していけばもっと大きくなる

シーズンもいよいよ後半から終盤に向かっています。クラブのスタッフ、選手、チア、多くの関係者の努力のおかげで今日も各地で満席の試合が複数ありました。島根の4065人の最多入場者記録、三遠の5000人超え、難しい経営環境の中、本当に素晴らしい。

リーグスタッフも同様に目立つ仕事ではありませんが、クラブの皆さまとともにより良きバスケ界、B.LEAGUEになるよう奔走してくれています。そんな中でも忘れてはいけないなと感じていることを綴りたいと思います。

釈迦に説法ですが、収益構造に興味を持つことは、とても大切です。職業として、プロとして生業にしているのであるならば、その報酬を捻出している収入、その収入を得るための人件費含め経費がどのような構造になっているのか、理解してほしいと思っています。

その収支が合わないと赤字になりますし、続くと破綻します。B.LEAGUEとして、夢のあるような環境を創り出すには、それをカバーする収入を生み出さなくてはなりません。収入を増やすということは、商品の質、サービスの質を上げなくてはなりません。つまり、価値を上げるということです。

スタッフも選手たちもリーグやクラブの収益構造を理解した上で、その収入を上回る価値を創らなくてはならないという意識を持つことが大切だと思います。たとえ、現時点でミスマッチがあったとしても、応援してもらえるような人間関係やポテンシャルに期待いただいていたとしても甘えることなく、ギャップを埋める、さらに上げることに貪欲にならないといけません。

ありがたい環境を当たり前と思ってしまった瞬間に、人も金も離れてしまうからです。勝手に事業が続いていくものではないですし、報酬が上がっていくことでもありません。

スポンサー、チケット、グッズ、ファンクラブ、放映権などの価格設定は、価値に帰属するものなので値付けは自由ですが、価値とのバランスを強く意識することが大切になります。リーグやクラブに関わる人たちは、売上構成、主要な項目くらいは把握して、価値を上回っているのか、ポテンシャル先行状態なのか、現在地を知ることであらゆるステイクホルダーの皆さまへの感謝と不足している価値を埋めにいく意識も高まるのだと思います。

または、過剰に負担している存在がいることを知ることになると思います。価値の測定など厳密に出来るものではありませんが、スタッフ、選手たちが報酬を安定してもらう、さらに夢のあるような市場にしていきたいと願うならば、この感覚は意識していくべきだと思っています。

スタッフやボランティアのみならず、誰かが過剰に背負っていることのない業界か、誰かが背負う価値があるという健全な業界にしていくためにも価値を上げていくことを直視してリーグ、クラブと共に頑張っていきます。


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