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B.LEAGUEの成長性と健全性に向けての挑戦

B.LEAGUEの誕生以来、クラブの売上高は急拡大してきました。昇降格制度を導入することで経営現場の緊張感は高まり、稼がざるを得ない状況が生まれたからです。そのクラブ収入の成長曲線を上回っていったのがチーム人件費・その他費用の高騰でした。健全性という観点では、収入と費用のバランスが求められますが、費用をかけないと降格リスクが生じる、または、上位に食い込むことは困難という中で無理な経営に陥りやすい成長痛に苦しんできました。

B.LEAGUEは、スポーツ界において成長産業としてご評価いただけたおかげで大企業による資本参画ラッシュとなり、その費用を補う収入を得ることが可能なクラブも増えるようになりました。これは素晴らしいことであり、業界の発展には必要不可欠なことです。しかし、このことにより本質的な経営についての議論はある意味で先送りされてきたのではないかと感じています。まだまだいける、更なる成長を目指して資金力のあるクラブが増えることはポジティブと邁進していたのがB.LEAGUEだと考えます。

しかしながら、大資本、親会社の多額のスポンサードがベースの経営に傾斜することに危機感がありました。何故ならば、バスケ界は、脆弱ながらも事業採算性を重視して生き延びてきた歴史があるからです。事業拡大による成長性と足元の健全性のバランスをとる必要があるというのが現時点でのB.LEAGUEのスタンスです。

脆弱なクラブが多かった日本のプロバスケットボールクラブに多くの大企業が魅力を感じて参画いただけるなんて数年前までは想像もできなかったと思います。この現実には感謝しつつ、本質的な足腰強くなる経営を目指す仕組みに変えていくことも2026年将来構想の役割だと心得ています。

自力で稼ぎ出せるクラブの収入を重視し、その収入をベースに費用が設定される必要があると考えています。これはクラブ単位なのか、リーグとして横一列なのか、いくらくらいの費用または割合で設定するべきか、などの議論はこれからしていくことになります。開放型から緩やかな閉鎖型のリーグに変化していく中で、どのような仕組み、ルールに改定していることが、ファン・ブースターの皆様をはじめステークホルダーの皆様に喜んでいただけるのかも併せて思案していきたいと考えています。

各クラブ、もちろんリーグも稼ぐことに対して貪欲にならなければなりません。MIXI木村社長もコメントしているように日本では、スポーツは美しいもので稼ぐことに対してネガティブな印象を与えやすいのも事実です。しかし、稼げる産業にならないと続かないんですよね。

B.LEAGUEは、地に足つけて本業で稼げる、成長性を重視し、稼ぐことでの健全性も担保できる業界にしていきたいと強く思っております。もちろん、web3の可能性にも挑戦していきます。最後に、MIXI木村社長とえとみほさんの投稿を紹介させていただきます。


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