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わたしの本棚76夜~「和解する脳」

 

 脳科学者として、池谷裕二氏の解説もわかりやすいです。この本は、弁護士の鈴木仁志氏が池谷裕二氏に尋ねるような対談として成り立っています。弁護士として裁判という場で、長年、紛争を扱ってきた鈴木氏が、人間の行動原理を探るべく、池谷氏に切り込んでいます。2010年の第1刷の値段です。

☆「和解する脳」 池谷裕二×鈴木仁志著 講談社 1400円+税

 鈴木氏が進化生物学で最も感銘を受けているのは、人間の本質行動として、互恵的な利他行動、協力行動があるという知見だといいます。助け合いと恩返しが人間の本質のひとつなんだということをよくふまえて議論しなくてはと思い、人間には「和解」に対する欲求と能力が備わっているように思い、その知見を参考にすることによって、人間の本質に適合した和解の方法論を探求する道を模索するようになったそうです。そして、池谷先生に助けを求めたのでした。人間にとって「和解」とは一体何をもたらすのか・・。

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