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わたしの本棚8夜~「遠の眠りの」


noteを再開してから一週間が過ぎました。わたしの本棚8冊めです。

毎日の更新、怠け者なので大丈夫かな、と心配しましたが、思ったよりまだわくわく感です。読んでくださる方、スキをつけてくださる方(義理固いのでできるだけ返しますね)、ちょっとした感想くれた方に感謝しています。今年いっぱいぐらいは、がんばってみようと思っています。noteの読書好きな方、書評、レビュー書かれている方みなさん文章やレイアウト上手くて、世界は広いなあと感心しました。いたらないところ多いですが、これからもよろしくです。

☆「遠の眠りの」谷崎由依著 集英社 1980円+税

大正から昭和時代の福井県。因習と貧困の中で育った、本が好きな少女絵子は、13歳で父親の理不尽な暴力で家を出ます。女工として働き、百貨店の歌劇団のお世話係をして・・。女性は難民だった、という台詞があり、虐げられた女性たちの姿に、それでも健気に懸命に生きる姿に胸がしめつけられました。ラスト、戦争の足跡が聞こえる中、「生き延びましょう」という台詞にこめられたわずかな希望。せつなすぎて、不遜かもしれないけれど、どうか生きて幸せになって欲しいと願わずにはいられませんでした。心打たれる作品です。

今年の野間文芸賞新人賞候補作です。受賞できますように(*^_^*)

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