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とわさき芽ぐみ(棲絵妥ろか)
2017年8月19日 10:36
よそゆきの声をだましだましちぎりながら歩く。ふだんの歩幅より狭く、あるいは広く歩くことをぼくたちのゆうじんたちはわらった凍った夜に等しく降る質量を、恐れを、喜びを、等しく受け入れられるだけの容量を、僕は持ち合わせていない。遥か昔、この星がまだ生まれた頃、このカーテンがまだ、糸よりも細かった頃、僕の心臓がまだ、アメーバだった頃、宇宙は既に、崩壊してたのだと誰も