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#夜

東からのぼった現実(リアル)に急かされて僕の頬骨ばかりが縮む

よそゆきの声をだましだましちぎりながら歩く。

ふだんの歩幅より狭く、あるいは広く歩くことを

ぼくたちのゆうじんたちはわらった

凍った夜に等しく降る質量を、恐れを、喜びを、

等しく受け入れられるだけの容量を、

僕は持ち合わせていない。

遥か昔、この星がまだ生まれた頃、

このカーテンがまだ、糸よりも細かった頃、

僕の心臓がまだ、アメーバだった頃、

宇宙は既に、崩壊してたのだと

誰も

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