新宿2丁目のMクリニックで低血糖の検査を受けたくもあきらめた

わたしは、自分を低血糖症だと強く信じてきた。詳しく調べるにはグルコース負荷試験を受ける必要があると聞く。知っている病院に問い合わせた。それが伊勢丹から近いMクリニックだ。2005年にわたしはここで体のだるさを訴え、たんぱく質不足を指導されたことを思い出す。

さて、詳細を知ったわたしは急に意欲を失う。グルコース負荷試験には2万円かかるうえ、6時間を要する。さらにだ、検査結果を聞く診察は後日に違いなく、つまり別料金を請求される(2万円と聞いてひるんだから訊くのを忘れる)。

検査上最大の障壁は、朝8:50に病室へ着いていなければならないことだ。遅れないためには6時頃に家を出ることになろう。支度に2時間かかるわたしは4時から準備に取りかかる段取りだ。ちなみにわたしの平均的な就寝時間は午前5時から6時である。寝ないで行けばいいって? きっと首都高速5号線上りはわたしによって2時間クラスの大きな渋滞が起こされ、ひどければ昼前まで閉鎖されるだろう。

それならだ、前泊でのホテルを利用するのが賢明と思う。8千円クラスで計算してみるに、行き帰り賃を含めた経費は3万5千円といったところか。

結果が正常と出るシーンがありありと浮かぶ。怖いねえ。
「低血糖ではありません。よかったですね」
と。よくねいわ。

わたしはすっかり気落ちして、検査に行かない未来を選んだ。そうして、「低血糖かもしれないんだ、いやきっとそうなんだろう」と前よりずっと強く信じる人生が始まった。

(このページは、1本あとの「『何を食べてもまずくて泣ける病』の病院に行けやって話が簡単にいかないのは、主に起きられないから」の元記事です。)

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