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キャリアコンサルタントの選び方 ーその4・公共機関で働いているキャリアコンサルタント:ー キャリアの銀行 r

キャリアコンサルタントの選び方 ーその3ー の続編です。キャリアの相談先として、会社の上司先輩・知人友人ではなく、キャリアコンサルタントを選ぶ方が多くなってきています。

普段は馴染みのない職種なので、キャリアコンサルタントといってもよくわからない方が多いのが事実です。適切なキャリアコンサルタントの選び方を知らなかったために、せっかく費やしたお金と時間が無駄になってしまうケースが少なくありません。

お客様だけはなく、キャリアコンサルタントにとってもイメージが悪くなり、お互い不幸になります。

そこで、「キャリアコンサルタントの選び方」と題し、国家資格キャリアコンサルタントである私が、何回かに分けて解説しています。できるだけ客観的に書きます。皆さんのお役に立つことと、キャリアコンサルタントが思う存分実力を発揮できる世の中になることを願っています。

5つのパターンごとに補足する、それぞれのキャリアコンサルタントが抱える事情:公共機関で働いているキャリアコンサルタント

初回の記事では、キャリアコンサルタントが働いている場所ごとに特徴を述べました。

1.企業の人事で働いているキャリアコンサルタント
2.大学で働いているキャリアコンサルタント
3.公共機関で働いているキャリアコンサルタント
4.人材紹介会社で働いているキャリアコンサルタント
5.独立して個人で働いているキャリアコンサルタント

https://note.com/10da/n/nbac9adb24c54

今回は、それぞれのパターンごとにそれぞれのキャリアコンサルタントが抱える事情を補足します。これらを知ることで、同じ「国家資格キャリアコンサルタント」でも、働いている場所や立場によって、まったく違う角度からのキャリア支援、相談業務になることを感じてもらえると嬉しいです。

公共機関で働いているキャリアコンサルタント

キャリアカウンセリングを受けられる公共機関というとハローワークを思い浮かべるかと思います。他には、職業訓練校や、公的な何かしらのセンター(若者●●●センターとか、男女共同●●●など様々)など、意外と多く存在します。

また、地方の自治体が都心にサテライトオフィスをおき、キャリアコンサルタント(たいてい兼務)を置くケースがあります。地元へのUターンやIターンを促すためです。

あくまで私の印象ですが、公共機関で働いているキャリアコンサルタントは大半が嘱託社員、契約社員、派遣社員などの非正規雇用者です。主要な派遣会社のスタッフ募集サイトをご覧になればわかると思います。

発注元が国や自治体なので、活動報告を正確に行わなければなりません。話をお聞きする限りでは、せっかくカウンセリングにきてもらっても、書類作成の時間が長く、十分にカウンセリングできないと嘆いているキャリアコンサルタントが少なくありません。

あまり深く書くと…なので、書きませんが、次年度の予算がつかないと廃止されるため“数字”が重視される事業所もあるようです、とだけ書いておきます。

主観で書くのはやめて、客観的に、公共機関で働いているキャリアコンサルタントが抱える課題を挙げます。公共機関で働くキャリアコンサルタントのところには、年齢や職歴、スキルセットなど、さまざまな背景を持つ求職者がきますので、直面する課題も幅広いです。

幅広い知識と理解を持っているキャリアコンサルタントはいますが、公共という、余分な税金は使えない(予算がない)、報告物が決まっている(監査のために必要)など仕組みの関係で、キャリアコンサルタント個々の想いは伝わりにくいことを感じていただければと思います。

労働市場の変化への対応

労働市場は経済状況や社会情勢によって変化し、新しい職種やスキルが求められることがあります。キャリアコンサルタントは、これらの変化に迅速に対応し、求職者に最新の情報を提供する必要があります。

職業訓練やスキルアップの提案

求職者が再就職するためには、新しいスキルや資格が必要な場合があります。キャリアコンサルタントは、求職者に適切な職業訓練やスキルアップの機会を提案し、そのプロセスをサポートする必要があります。

求職者のモチベーション維持

失業者や転職希望者は、自信を失ったり、モチベーションが低下することがあります。キャリアコンサルタントは、求職者のモチベーションを維持し、前向きな姿勢で求職活動に取り組むようサポートすることが重要です。

企業との連携

求職者に適切な仕事を紹介するためには、企業との連携が不可欠です。キャリアコンサルタントは、企業との良好な関係を築き、最新の求人情報や企業のニーズを把握することが求められます。

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次回も、補足の続きをしていきたいと思います。そして、キャリアコンサルタントの選び方を知りたい方にとって、最もわかりにくいであろう、「5.独立して個人で働いているキャリアコンサルタント」について展開していければと思っています。
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*キャリアコンサルタント全てに調査して得た情報ではないことを、予めご了承ください。私が、国家資格を取得するための養成講座、国家資格を更新するための更新講座、キャリアコンサルタントが集まるコミュニティー(複数)で、この3年間実際に話を伺ってきた内容を元にしています。

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キャリアの銀行Ⓡでは、キャリア支援/相談にナラティブ・アプローチだけでなく自分史制作の支援も取り入れることが可能です。また、キャリアコンサルティングを広めるために、キャリアコンサルタントの選び方についての相談も承っています。
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キャリアの銀行Ⓡ https://gincco.net/
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