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CD屋、レコード屋、そして今カルディ


唐突ですが、カルディが好きです。
うちの近所に新たにカルディができて、毎回近くに行くと寄ってしまう。
色々なスパイスや、タイや韓国の変わったインスタント麺など何かしらついつい買ってしまいます。

私は料理をするので、珍しい調味料など見かけると「これ使って、あれ作ろう」とか思いを馳せてしまい、つい買い物カゴに入れてしまうのです。

ある日、この感覚って何かに似てるなーって思ったんです。
そう、それはDJやってる時にレコード屋でレコードをディグってるとき(注:レコードでイケてるレコードを探す行為をディグる(=掘る)といいます)なんです。

私がDJをやっていた時、渋谷の宇田川町にはたくさんのレコード屋さんがありました。
当時はまだアナログレコードでDJやってる人も多かったですし、私もそうだったので
レコード屋さんに行くと、いろんな箱に名一杯レコードが入ってて、それを指先でつまんでちょっとジャケをチェックして、次のレコードをまたつまんでっていうのを儀式かのようにみんなやってました(笑)

DJのレコード探しって面白くって、どれだけ面白いネタを見つけられたかというのも大事だし、
同時に「あーこれ組み合わせたら、かっこいいプレイセットができるなー」みたいな料理に近い感じです。

さらに遡ると、高校生くらいの時ってまだCDが売れてる時代だったので、
帰り道CD屋に行くのをすごく楽しみにしてました。
タワレコはもちろん、HMVやヴァージンメガストアなど何店舗もハシゴすると、
色々な売り場があって、特に洋楽のジャケットはなんか違う世界を見ているみたいでドキドキした記憶があります。
今みたいにネットやSNSで新しい音楽と出会いにくい時代だったので、
CD屋でいかに新しい音楽と出会うかが大事なインスピレーションの場所だったのです。

今はSNSで結構、アルゴリズムによって好きになりそうな曲をオススメしてくれるようになりましたが
私はSpotifyなどの自動で組まれるプレイリストで音楽を聴きません。
今でも自分でネット上で色々探して、自分で聴きたい音楽のプレイリストを作って入れてます。

やり方として古いのかもですが、やはりカルディにおける異国のスパイスや、CD屋での見たこともないアーティストなど日常の中に「異なるモノ」との出会いがないと、どんどん慣れ親しんだ音や味に流されて、インスパイアされないよなーって思うからです。

そこは便利に流れない。結構大事かなーと思って、我が家に塩だけで4種類あります(白目)

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