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自分を受け止めてもらえ、ほっとした話

※体調について具体的な症状を書いたりしてます。苦手な方はお控え下さい。私のありのままを記してます


私には不安なことがある。

一昨年体調崩してから外出することが怖くなった。

適応障害についてはほぼ改善された(らしい)が、

電車に乗ると具合が悪くなる

パニック発作が時々起きる。

口が異常なまで渇き、途端に息苦しさや吐き気、ひどい時には痺れがある。

様々な要因があるが、必ずしも起きる訳ではない。自分の中に大きな不安がある時に発症することが多い。

私の場合の症状は、電車に乗らない、外出しないからって治る訳ではない。

少しずつ慣らしていき、経験→成功→自信→安心

の繰り返して、心を落ち着けながら改善していくと主治医に言われた。

現に職場には3駅ほどだが、1年かけて発作はほぼ起きることはなくなった。

日常的に生活する分には問題なく改善したと言っても良いだろう。

一番の問題は、少し距離がある場所、遠くに行くこと、長時間の外出がやや困難、怖くなった。

私は元来旅が好きだ。

こんなご時世だから今は遠出をすることはないが、それでも出たい気持ちはある。

だが、途中で体調を崩したらと常に不安がつきまとっていた。


そんな中、友人2人と会う機会があった。

趣味関係で縁があり、気づいたら10年近く交流が続いている。

頻繁に連絡を取るわけでもない。

言わば付かず離れずの関係。

何かあればすぐに連絡を取り合える、私にとっては無理をしない、居心地の良い関係だった。

会う場所は遠過ぎず、近過ぎずの場所。

その場所は思い出の場所でもあったので絶対に行きたかった。

それでも外出不安はあったので、もし発作が起きても大丈夫なように対策はした。


その日はとても寒かった。

身体が冷えたのも大きな要因になったのかもしれない。

電車は問題なく、乗れた。

無事友人とも合流出来た。

だが、途中で違和感があった。

胃腸の調子がどうにもよくない。

お腹があまり空かないのだ。

日々の体調の基準として、胃腸が正常に活動してるかでわかる。

薬飲んだし、そのうち落ち着くだろうと思ったが、そうはいかなかった。

寒さと、そしてその日は何故か街で演説をして、騒音が酷く響いた。

HSP気質ということもあり、かなりの影響を受けてしまった。

徐々に不安になっていき、私は喉が渇ききり、声を出すのも苦しくなり、途中で根を上げ近くにあったベンチで休むことにした。

この症状は静かな場所で水分とって落ち着ければ大体治る。

まだ目的地の途中だった。

私はもうこのまま帰ろうかとさえ思った。

私の体調に合わせてこのまま付き合ってもらうのは申し訳なかった。

「私は置いてっていいよ。二人で行ってもらえれば」

罪悪感でいっぱいだった。

この日を本当に楽しみに。楽しみ過ぎて、前乗りをしたくらいであった(それも対処方の一つであったから)

出かけるのはもう、ダメなのだろうか。

過去にも似たようなことはあった。

発作は突発的なので、いつ起こるかは正直なところ予想出来ない。

最近は症状も落ち着きもう大丈夫だと思った矢先のことで、泣きそうになった。

そんな私に、友人達は

「置いていけるわけないじゃん、気にしなくていいから、ゆっくりしてね」

と責めるわけでもなく、しばらくその場に一緒に留まってくれた。

あまり急かすこともなかったのでとてもありがたかった。

優しい時が流れていく。

おかげで体調はかなり回復して、また動けるようになり、目的地にもみんなと一緒に行くことが出来た。

帰りも心配して、一人は車で来ていたので、

「本当に辛かったら送るよ、大丈夫、高速も乗れるから」

と笑顔で言ってくれた。

車だと高速を使わないと帰るのが難しい距離であった。時間にすれば2時間近くかかるだろう。

つまり往復だと4時間。

なかなか言えることではない。

本気かどうかは分からなかったが、それでも気にかけて貰えて嬉しかった。

「じゃ、お大事に〜」

だけで済ませることだって出来るのだから。

それだって薄情でもなんでもない。

気持ちに余裕がないと出来ないことだろう。

二人の優しい言葉のおかげで、

一瞬苦い思い出になりかけたが、楽しく幸せな時間になった。感謝しかない。


私も別の形で、優しい言葉を返していきたい。




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