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企画参加の巻

55
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#清世さん

【企画参加】君と共に-詩-

【企画参加】君と共に-詩-

お山をつくろう
君が歯を見せて笑う
何かをたくらむ顔

砂場へ行こうすると
違うよこっちだよ
反対の方へ手を引いた

僕よりちっちゃな手
ほんの少しだけ汗ばんで

沢山の桃色の花が
風に揺られ舞い散る
日の光が眩しい

地面に枝で大きな丸を書いた
そこに集めたたくさんの花びら
あっという間に積み重なる
とんとんと君がスプーンで固める

鼻歌が聞こえた
最近の君のお気に入りの歌
調子っ外れ
だけどど

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【絵から小説その3】告白

【絵から小説その3】告白

「そろそろこの関係終わりにしないか?」

「え?」
あたしは彼の言葉にポカンとした。
付き合って1年。特に喧嘩もする訳でもない。口数が少ない彼だが、趣味の映画のことになると途端に熱く語りだす。
そんな彼と過ごすのはとても心地よかった。

今だって昔人気だった映画を観ていた。彼にしては珍しく恋愛もの。
物語はクライマックスに向かおうとしていた矢先だった。
次の言葉が怖い。聞きたくない。逃げたい。でも

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【絵から小説その②】なんでもないひとときを

【絵から小説その②】なんでもないひとときを

「今日さ、ちょっと寄り道しない?」

私が教室に入ってくるなり彼女は楽しそうに言った。
どうやらいつもの店に新作が入ったようだ。
私は仕方ないなと言いながらも内心思いっきりはしゃいでいた。

放課後が待ち遠しい。

彼女は私の席に座ると後ろの暑い暑いと言いながら少し行儀悪く、制服をパタパタとあおぐ。
彼女と後何回、こんなやりとりが続くのだろうか。

もう来年にはお互い別々の道を歩む。

「あー、夏

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【絵から小説】見つめたその先には

【絵から小説】見つめたその先には

黄昏時、この高台に来るのが好きだった。

辛い時、悲しい時、嬉しい時、ここに来るとホッとした。
私はある一点を見つめていた。
街には徐々に灯りが増えていく。
明日からはもうこの景色は拝めないだろう。

視界がぼんやりと歪んだ。夕日が目に染みたのかもしれない、いや、きっとそうだろう。
全部夕日のせいだ。ごしごしと乱暴に擦る。

「ありがとう、さよなら」

私はそれだけ言うと深々とお辞儀をし、踵を返し

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