幸せのヒント:私は『出来ない』と断る達人?
私は『出来ない』と断る達人?
私たち当事者が気を付けないと自分で自分を障害者にしてしまっていることがある。
誤解を恐れないで書こうと思います。
例えば、「これ出来る?」と問われた時に「出来るわけないやいか?」と答えると、それ以上に「やってみて」とは言えなくなってしまいます。
これは見える後遺症(障害)を持つものにとっては幸か不幸か、周りの人にもアピールできます。
ちなみに5月の障害者スポーツ大会の卓球などでろう学校の生徒さんなどは、ろう学校とトレーナーに書いているから障害が理解できます。
しかし、彼らが見ただけで障害がわからない故に、悔しい思いをした経験は計り知れません。
片麻痺は、見ただけで障害がわかります。
だから「出来ない」ということで断ることが容易となります。
そうすると、リハビリ専門家の方たちが「その通り、よく言うてくれた」と思う人がいると思います。
しかし、片麻痺になると、自分でこれは出来るか?せめてこれだけはと挑戦をするたびに跳ね返され、悔しくて50歳前(当時)のオンちゃんが布団の中で何度も悔し涙を流しました。
そして身につけた「出来ないと断る」姿勢です。
あなたもノミと象の話は聞いたことがあると思います。
ノミを蓋のついた容器に閉じ込めると、最初は外にでようとジャンプして蓋にぶつかる。
しかし、しばらくするとジャンプするのを止めてしまうという。
そして、最後には蓋がなくなっても外にでようとしなくなる。
それから象の話です。
象は小さな頃、逃げださないように杭に鎖で繋がれている。
自由になろうと、鎖を引っ張るが小象の力では当然引きちぎることができない。
どんなにがんばっても、どんなに力を入れても・・・
その経験から、大人の象になっても鎖を引きちぎって逃げ出す象はいない。
本当は大人の象であれば少し力を入れれば、鎖は簡単に引きちぎれるのに。
繰り返し繰り返し挑戦して跳ね返され、身につけた自分を護る技です。
だから安易に非難は受けたくありません。
しかし、私は『出来ない』と断る達人になっている現実を意識しないと、行動や意識の範囲を狭めてしまい、先ほどのノミや象になってしまっている可能性が多いです。
私も脳卒中発症後に釣りなど出来ないと思っていたことが、サポートの方たちの熱い(^O^)励ましで素晴らしい体験をしました。
毎年行っているヨット体験も海に出て一人でヨットを操船できるなんて・・・10年前には想像さえできませんでした。
脳卒中当事者交流会(コミュ・カフェ「Yes ☆ 脳!」)をきっかけに大きく変われた気がします。
県立大学社会福祉学部や土佐リハビリテーションカレッジの学生さんや病院のスタッフの前でお話をするとか、「やれんかね?」「やらせていただきます!」の2つ返事です。
ベストは尽くしますが出来なかったら選んだ人たちが悪かったのよと開き直りました(^O^)(笑)
「僕らぁ障害者が出来んというたらおわりよ」と口癖のように言う先輩が居ました。
『福島にうっかり出来んかねぇと言われんぞ!』という声が聞こえてきそうo(^▽^)o
当事者のみなさん、もう一度ノミと象になっていないか?自分に問いかけてみませんか?
最後まで読んでいただき感謝です!
今日も元気と笑顔で頑張りマス(^-^)/
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?