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リハビリ生活:前進しようとしても、また失敗するのでは?

いつもご紹介している高知新聞「今日の言葉」」(2013年9月)お届けします!

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『今日の言葉』

過ぎてかえらぬ不幸をくやむのは
更に不幸を招く近道だ

 「オセロウ」

      シェークスピア

 われわれは、突然、予想もしなかった不幸に襲われることもある。
 つまり、この世には、われわれの予想や想像を超えた“不幸”が存在し、人力ではその不幸から逃れることができないのである。
 人間は万物の霊長であることを誇り、あたかも“万能”であるかのように振舞うこともあるが、たまたま襲ってきた不幸に見舞われると、その場にくずれてしまい、なかなか立ち上がれない。
 そればかりか、その不幸を思い出し、事あるごとに「あのことが無ければなあ・・・」と、意に沿わない現実を“過去の不幸”のせいにする。
 かくて“過去の不幸”は、その人にどこまでもついてくる。
 そういう人は、新たに前進しようとしても、また失敗するのではないかという“恐れ”にとりつかれて、いつまでたっても前向きになることができない。
 過去の不幸がトラウマになって、起こりもしない不幸におびえたり、呼び込まなくていい不幸に翻弄させられたりするからである。
 シェークスピア(1564~1616年)はイギリスの劇作家。

           (秋庭道博)

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この頃に、私の頭から離れないのが「受容」という言葉だった。

私が他人から「前向きだ!」「ポジティブだ!」とよく言われます。

正直言うとちょっと無理してる時もあります(^_^;)(笑)

でも、同じ脳卒中で私と同じ後遺症を持ってる方でも、受け入れることができなくて悩んでいる方を見かけます。

私も、特別に強い精神力を持っていたり、秘訣を持ってたりということはありません。

自分でもなぜだろう?と思っていました。

私が絶望に沈んでいると、必ず周囲の方が励ましてくれてました。

あ、励ましというとちょっとニュアンスが違いますね(^O^)

発症して3ヶ月後、医師から「これ以上は良くなりません」と宣告を言われた時は、入院仲間の下半身が不自由となった若手3人組が「福島さん、頑張っちゅうねぇ、こりゃ負けれんよ!」声というか行動で私を引っ張ってくれました。

また、入院見舞いに来てくれた中学の同窓生に退院して9ヶ月後くらいにお礼を届けに行くと「福島、同窓会来年ぞ、どうすらぁ」と言うので「すまん、みんなぁでやって」と言うと「おんしがやらんやったらやめたらえいは」

他の幹事も同じことを・・・

みんなが示し合わせたように3人が・・・

「福島が幹事の10人を集めたら、後は俺らあがやるき」

これで火がつき幹事を集め、往復はがきや文章も以前の通りに時間はめちゃくちゃ掛かりましたがやりました。

このことで自分に自信ができました。

その他にも毎月第1木曜日に飲む「一木会」

誕生日に集まって飲む「吉日会」

消防団当時の仲間で2、4、6、9、11月に高知市内で飲む「西向く侍会」

このメンバーが待っていていくれて、以前と変わらず付き合ってくれました。

西向く侍は、失語症を治すのにカラオケが良いと言い出し歌わされ、まともに歌えてないのに「とみおくん、俺、うれしい」と泣き出し・・・(^O^)

能力では無く周りの人との「つながり」のお陰で現実を「受け入れ」前向きになれたと思います。

このみんなの支えで第1段階を乗り越えれたと思います。

最後まで読んでいただき感謝です!

今日も元気と笑顔で頑張りマス(^-^)/


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