君におはようおやすみを

今度生まれてくる時は
大好きな君に
毎日おはようおやすみなさい
伝えることを許されたい

君にどれほど触れたくて
お話したいと思っても
声の届かない遠い国
やっと僕に許された距離

山のあなたの空遠く
叫んでも聞こえないのに
美しさを見つけてしまった
知った僕が悪いのだろう

山を越える力を持てず朽ちても
二度と君と僕が生まれなくても
好きなものを好きだと
言えたこの命を僕は愛したい

今日の君はどこに居るのだろう
空の向こうで何をしたのだろう
おはようおやすみまたね
それだけ書いて手紙を出したら

君のポストも机の中も
あっという間に埋めてしまう
邪魔にならずに君宛の
想いは胸の外へは出せないの？

おはようとおやすみの呪文を
君の肌に触るところから
空気をふるわせて言いたいんだ
今夜も悲しい夢を見るよ

今度生まれてくる時は
大好きな君に
毎日おはようおやすみなさい
伝えることを許されたい

生きて君の美しさに
出会えて僕はうれしいよ
悲しいわがままは夢に投げ
送らなくても手紙を書こう