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トラストのこと

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トラスト活動についてのご紹介です
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クラウドファンディングでも「しれとこ100平方メートル運動」の支援してください!

クラウドファンディングでも「しれとこ100平方メートル運動」の支援してください!

原生林だけじゃない知床

世界自然遺産・知床の森といえば、日本でも貴重な原生林ですが、実は、開拓跡地もあります。

離農跡地はいまだササ原のまま、植えた広葉樹がエゾシカに食べられる

大正時代からはじまった国策の開拓跡地の一部は、離農して40年を超えてなお、ササ原のままになっています。
また、増えすぎたエゾシカにより広葉樹が喰われ、森の多様性が低くなってしまっています。

だから、森づくりをしてい

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植樹をしなくても自然は自然に回復するのでは?

植樹をしなくても自然は自然に回復するのでは?

「自然」は成り行きで成立するもので、植樹なんかしなくても良いのでは?という素朴な疑問、ありますよね。

植樹した場所と植樹しなかった場所の比較

実は「植樹をしなかった場所」もあり、自然に植生が回復するかどうかの答えがわかります。
知床五湖とカムイワッカ方面との分岐点、ここにしれとこ100平方メートル運動を紹介する看板があります。見晴らしがよいのであえて植樹をしていません。

1970年代後半の写

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(報告)しれとこ森の集い2022

(報告)しれとこ森の集い2022

10月9日に植樹祭(しれとこ森の集い)が開催されました。しれとこ100平方メートル運動の公式交流事業の一つで、毎年この時期に開催されています。

今年は総勢104名の参加者が集まり、トドマツの苗木153本を植樹することができました。

参加者の年齢は3歳~100歳と幅広く、本州からも多くの方が参加してくださいました。

100歳と3歳の参加者のツーショット。植樹はすべての世代が関わることができる営

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目指す「原生的な森」が定義されていない?

目指す「原生的な森」が定義されていない?

こんにちは。斜里町役場環境課の寺屋です。

しれとこ100平方メートル運動の森・トラストは、知床の開拓跡地を原生的な森に戻すナショナルトラスト運動です。

原生的な森の定義とは?

先日、質問を受けました。
「原生的な森の定義は?」というものでした。
原生的な森…みなさんならどう答えますか?

国有林をお手本に

ボランティア活動など現地に来てくださった方によく「人の手の入っていない国有林をお手本

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手作り簡易魚道をつくりました!

手作り簡易魚道をつくりました!

森は海の恋人

河川の落差、ダムは水生生物の行き来を阻害します。
森が海の恋人(※NPO法人森は海の恋人)であるためには、川という仲人がいてこそです。川は森の栄養分を海へ運び、海から川に帰ってくるさけますを通じて森に豊富な栄養素を循環させるのです。

知床にはダムがあります

知床では、毎年のようにダムの改修や検討が行われていますが、改修には時間も莫大な予算もかかるので簡単には進みません。
知床に

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はじめまして。知床で森作ってます。

はじめまして。知床で森作ってます。

しれとこ100平方メートル運動の森・トラストは、斜里町のふるさと納税で森をつくる活動のことです。

斜里町が運営し、(公財)知床財団に現地業務を委託して実施するナショナルトラスト運動です。

※ナショナルトラスト運動とは

この記事は斜里町役場環境課の事務員、寺屋が書いています。よろしくお願いします。

どこそこ?知床

「知床」ってご存じでしょうか。生物多様性などの顕著な価値が認められ、世界自然

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