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Photo by
tsuyoshi_isogai
懊悩、ペンギン爺さん(2023/03/04の日記)
うさぎのケージを洗っている間に妻子がホットケーキを焼いてくれたから、3人でバルコニーで食べた。
夕食にペペロンチーノを作った。残念ながら先日のほど美味くできなくて、家族の反応もいまいちだった。
一緒に作ったコンソメスープは好評だったが、市販のコンソメに野菜を入れただけだからこれを褒められても一向面白くない。
こんなことだから自分はダメなんだなぁ、と少々凹んだ。そうしてこれからのことについてよく考えて、1人分と3人分では要領が違うことに思い至った。
1皿をどんなに美味く作れたって、分量3倍で同じものを3つ作れるとは限らない。
逆に、3皿を基本としておけば、3皿はいつも同じように再現できる。振る舞う相手が一人であれば分量を減らせばいい。増やすより減らす方が簡単なのには違いない。
※
晩、スーパー銭湯へ行った。
ひとしきり湯を堪能して出ると、自分のロッカー前で老人が入浴準備をしている。どうやら上の段のロッカーを使うらしい。実に間が悪い。
この店のロッカーは上中下の三段構造で、中段が一番使い勝手がいい。中段が塞がっている時にはやむを得ず上段や下段を使うのだけれど、人の立つ床には上も下もない。従ってこのように上段ユーザーと中段ユーザーがかち合った場合はどちらかが待つことになる。
仕方ないから先に髪を乾かしながら鏡で様子を窺っていたら、老人のお風呂バッグが映った。ペンギン柄だった。
「ペンギン爺さんだ」と思った。
よかったらコーヒーを奢ってください。ブレンドでいいです。