鈴木千佳子の日記6 ~水商売は楽しかった~
私がいちばん長く続けられた仕事は水商売、である。
「水商売なんて、今のひとはいわないんじゃないの?」
と夫から横やりを入れられたが、他にいいようがない。キャバ嬢ではなかったし、”お水”ともいわなかったし、ホステスとも称してなかった。
「アンタ今、なにやってんの~?」
「水商売だよー」
で十分通用してきたのだ。今回は、楽しかった、そのころの話をしよう。
世の中はバブルに浮かれ、若者は高級車をステータスとし、ディスコではキレイドコロが舞い、私はひとりの男性にフラれた。その失恋が原