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クラブつくりから学ぶ今/宮崎県女子サッカーチーム「ヴィアマテラス宮崎」柳田さんによるセミナー開催

MANGO株式会社は、宮崎県の女子サッカーチーム「ヴィアマテラス宮崎」が掲げるクラブ理念やミッション・ビジョンに込められた、宮崎から世界への挑戦や多様な個の尊重への想い、そしてヴィアマフィロソフィー(情熱・挑戦・献身)に共感し、2022年2月よりオフィシャルパートナーとしてチームを支援させていただいています。

2023シーズンより、日本女子サッカー界最高峰のアマチュアリーグである「なでしこリーグ2部」に昇格した、ヴィアマテラス宮崎。「地域の花となる」を理念に掲げ、女子プロサッカーのトップリーグである「WEリーグ」への参入をめざしています。

今回、ヴィアマテラス宮崎のゼネラルマネージャー柳田 和洋さんにお越しいただき、チームづくりをテーマとしたセミナーを開催いただきました。

今回のセミナーのタイトルは「クラブつくりから学ぶ今」。地域のサッカーチームとして大切にしていること、人・組織作りに関するお話をしていただきました。

オフライン・オンラインにて約20名のメンバーが参加した本セミナー。一見、全く異なる世界のように思える「サッカーチーム」と「Web広告代理店」ですが、社員一同は今回の講義から多くのヒントを得ることとなりました。

登壇者は、ヴィアマテラス宮崎のゼネラルマネージャー柳田 和洋さん

宮崎県門川町出身の柳田 和洋さん。小学2年生でサッカーを始め、高校時代には主将を務めました。

大学時代は名古屋へ。先輩からプロ野球の試合観戦に誘われ「なぜサッカーをしている自分が……?」と思いながらも足を運ぶことになりました。そこで、子どもからお年寄りまで幅広い年齢層の人たちが結果に一喜一憂する姿を目の当たりにし、町全体が熱狂するようなプロスポーツが日常にあることに驚きます。そして、当時は宮崎県にプロのスポーツチームがなかったため、「地元から熱狂を生みたい」「自分の町で応援できるクラブを作りたい」という想いを抱くようになります。

サッカーチームの運営や経営に携わり始めたのは、大学卒業後の1999年。地元である宮崎県門川町のサッカーチームから声がかかったことがきっかけでした。柳田さんは、その後21年かけてチームのJリーグ昇格に貢献することとなります。

2020年からは新富町の女性アスリート支援に携わり、現在はヴィアマテラス宮崎にて総監督・ゼネラルマネージャを務めています。

柳田さん 「講演は上手い下手とか、刺さるというのはあると思うんです。自分は正直全然得意ではないんですけど、その中でどうしてチャレンジできるようになったのか、少しでもお話できて共感していただければと思います」

そんな柳田さんの言葉を皮切りに、講演はスタートしました。

「できるできない」ではなく、まず「やってみる」

以前、天皇杯NHK中継の解説を頼まれたという柳田さん。話すことが得意ではなかったこともあり恐縮して一度はお断りしましたが、最終的には引き受けることとなります。

当時、柳田さんはU-15・U-18の選手を育成するアカデミーでも監督を務めており、指導の中で生徒へ「チャレンジしろよ」と伝えたときに、「あれ、自分チャレンジしてないじゃん」と気づいたと話します。

柳田さん 「『自分が子どもたちに言っていることを自分がやらずにどうする』と思い、解説を引き受けました」

そのときの経験から「できるできないではなく、まずはやってみる」ということを学び、ヴィアマテラス宮崎でも「やってみる基準」を伝えていると言います。


必要なことは、すべてやる

障がいのある方へのスポーツ支援、被災地への支援、バス停の設置、コロナ禍での配送などなど……。ヴィアマテラス宮崎は、サッカーだけでなく、さまざまな活動を行ってきました。「サッカー選手にできることって何だろう」と考え、必要とされていることや誰かのためになることはなんでもするようにしているそうです。

パンダのしっぽは白か黒か?──どうでもいいことから、アイデアは生まれる

突然、柳田さんからメンバーへ「パンダのしっぽは白か黒か?」という質問が投げかけられます。

メンバー一同、「う~ん?」「あらためて聞かれると、どっちだっけ?」と悩みながらも答えます。すると、柳田さんは次のように語りました。

柳田さん 「パンダのしっぽは白なんですけど……。実は答えはどうでもいいんです。○か×かとかじゃなくて、考えることが大事。くだらないことでも考えて発想することが大事で、そこからアイデアが生まれると思うんです」

ヴィアマテラス宮崎は、これまでさまざまな活動を行ってきました。そして、その活動は「ただやる」だけではなく「ワクワクするか」「街を元気にできることか」などの「やってみる基準」を基に、ヴィアマテラス宮崎ならではのアイデアを活かしたものばかりです。

宮崎県日向市の夏の風物詩である「日向ひょっとこ祭り」からアイデアが生まれた、ひょうきんな表情をした「ひょっとこ」姿での選手入場エスコート。アウェイのお客さんにも楽しんでもらえるよう地元の野菜をプレゼントしたり、ダイバーシティ推進で新富町の7色の野菜をお届けしたり。

「ヴィアマテラス宮崎らしさ」を出しながら、誰かに元気になってもらえるようなアイデアを率先してやっていくことで、多くの人を巻き込みながら想いの伝達者が増えていくと言います。

応援したくなるのはどんな人?どんなチーム?──組織をつくるうえで大事にしたいこと

ヴィアマテラス宮崎では、組織をつくる上で大事にしていることとして、「フィロソフィー」「スタッフフィロソフィー」「育成理念」を掲げています。

「サッカーが強ければいい」ではなく「応援したくなるのはどんなチームか?人か?」を問い、「人間性、社会性が第一である」と考え、その考え方をU-15・U-18の選手を育成するアカデミーの選手からスタッフまで、みんなで大切にしています。

生活の中の小さな気づきや、日々の積み重ねが勝負につながる

また、ヴィアマテラス宮崎では「指導者・選手として大事にしたいこと」として、以下5点を掲げています。

「選手として」の前に「人として」、日常生活から心がけることがサッカーにもつながることを常に意識し、行動しています。

何が人々の心を熱くするのか?

サッカーのルールを知らない人でも、熱い気持ちが伝わるような「走る」「追う」「諦めない」「泥臭さ」などのアグレッシブさを大切にしているヴィアマテラス宮崎。

過去には「試合には負けたが、諦めない姿勢や、試合後の雰囲気がすばらしい」というコメントをもらったこともあったそうです。チームで大切にしている「自分たちらしさ」が、第三者にも伝わったと思えた出来事だったと柳田さんは話します。

柳田さん 「理想や目標を掲げ、ひたむきにチャレンジしていく姿に人々は共感し、協力や応援が生まれると思います」

勝ち負けではなく日頃の行い、熱いプレーや行動が、自然と人々の心を熱くしているのでしょう。

チームづくりに必要な人材は、「チームにいい影響を与える人」

ヴィアマテラス宮崎では、「5人全員で、1000のパワー」を達成するチームを目標としています。たとえば、1人に500のパワーがあっても他の4人が委縮して本来のパワーを発揮できない状況であれば、1000のパワーに達することができず、いいチームとは言えないと話します。

柳田さん 「点をとる、上手だからではなく、この人がいたら組織の中でどんなパワーを発揮するか?を重視しています。何気ない会話から情報を得たり、企業理念やフィロソフィーを伝えてキャッチボールをしながら、チームにいい影響を与える人材を大切にすることを心がけています」

最終的には、「人」と「人」

柳田さん 「どんな仕事であれ、最終的には『人』だと思うんです。だからこそ、対話したり話を聞いたり、チーム内でのコミュニケーションは大切にしてます」

「車を買うときでも、少し高くても『この営業さんからなら、買ってもいいかな』となることがあると思うんですよね」と、コミュニケーションの大切さを伝えました。

チャレンジは楽しい、成果が得られればもっと楽しい

柳田さん 「失敗することの方が多いとは思いますが、成果をあげられたときの喜びはもっと大きいと思います。それなら、チャレンジするときも苦しみや失敗のことを考えるより、成果をあげられたときのことを考えてやった方がいいと思い、チームにも伝えています」

「職種は違いますが、少しでも参考になれば嬉しいです」と少し照れくさそうに話し、講義は終了しました。

参加したメンバーからは「業種は違えど、共通点や勉強になるところがたくさんあった」「久しぶりに、熱いインプットの時間だった」「選手の方のお話も聞いてみたい」など、多くの感想が届きました。

それぞれが「働く上での立場」を越えて「一人の人としての自分」を見つめなおし、現在のこと、これからのことを考える時間となりました。そして、ヴィアマテラス宮崎がフィロソフィーや育成理念を常に意識し行動しているように、私たちもMANGOのコア・バリューである「チームワーク・責任感・挑戦・笑顔」を体現し、地元宮崎を盛り上げていきたいと、強く感じたセミナーでした。

このような貴重な機会をいただき、ありがとうございました!MANGO株式会社は、これからもヴィアマテラス宮崎の活躍を応援します!

デジタル広告オペレーション事業を行うMANGO株式会社では、一緒に働く仲間を募集しています


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