"いつも通り"はいつかになる

自分嫌悪になる

疲れてる彼を理解しているつもりでいたけど、
自分本位でしかなかった

この一週間は彼は死ぬほど過重労働で本当に疲れていた


それを私は分かっていたし、こういう時に元気を与えたり寄り添って支えてあげるべきで私も余計な事なんて考える必要も暇なんてなかったのに

もっと彼を疲れさせたと思うし
今与えてくれる彼から私への優しさは今しかないってことを自分は分かったほうがいい。


優しい人こそ、その優しさに甘えすぎていると
気配を消していく

つまり目の前からいなくなる

束縛も嫉妬も彼を信じてるから本当に無く、彼といない時、話していない時に自分は自分の好きな事をしたりする

この一週間もそうだった

いつも通り、朝に彼から
「おはよう」と来てお互い仕事に行って、休憩と終わって、帰る連絡をし合って夜も少しラインで話したあと眠りに付く


なのにやっぱり"いつも通り"がどんどん透けていって
寂しいって気持ちになる


強がって寂しいって思わないしようって彼からの通知も切ったりと色々考えたけどさ、

無理だよ


この一週間
楽しい話もどうでもいい話さえも無かった

一番これは無かったと後々思ったのは、

彼の笑う声


笑っていた声が電話越しに聞こえたとしても
それが本当の笑い声なのかと自分の眉間にシワを寄せることもあった


今日は台風の影響で在宅ワークだった私は
それもそれで疲れてしまって、頼まれた仕事を定時の18時までには終わらせてその後、22時まで寝てしまった


目が覚めて携帯を見る


彼からは「もう寝た?」と1件来ていた

冷蔵庫から私の分の夜ご飯であった
たらこパスタを取り出して
「今起きた、ご飯食べる〜」って送りながら自分の部屋に戻る

彼「ゆっくりお食べ〜」

彼はご飯を食べる時、お風呂に入る時にいつも
「ごゆっくり!」て言うの

だからいつも私にはゆっくりしてほしいんだね。
とか
もしかしたら彼はお風呂、ご飯の時間は絶対ゆっくりしたい人なんだなと思った


その時きっと
私は電話が来ると期待をしていたから、リビングでは食べず部屋に行ったんだろう


結局私が電話をかけた

彼「おはよ笑」

「おはよ、やらかした…夜寝れないかもなぁ」


彼「大丈夫。いっぱい寝れる人は夜も寝れるよ」


いつも通りの普通の会話


だけど

そのいつも通りの中にいろんなことが隠されていた


またいつも通り、仕事の話になる


彼「多分、来週からは今よりもっと忙しくなると思う」


「今でも大変なのに、、そっかあ…頑張ろうね」


彼「…………もう頑張れないよ、もう仕事できない」

「え、」

流石に毎日残業あっていっぱいいっぱいになっちゃったからやめる方向に考えてるのかなとその時は思ってしまった


彼「頑張らない、耐える」

そうだいつも彼は

「仕事は耐えだよ」っていう


私が仕事で悩んで相談したときも


「仕事なんて作業だよ、人生の暇つぶし」


って言ってた


同い年だけど、
私より三年も早く社会に出てるから彼から学ぶことも本当に多くて。

時々、かっこいいの中に尊敬が芽生える

昨日が金曜日だから次の日は土日

彼はお休み

ゆっくり休んでほしい

明日お休みだねって声かけたら
木曜日だと勘違いしていて


最高に疲れてるなって。笑


話しているうちに彼の話すスピードが落ちていくのが分かった


いつもは「そろそろ寝ようかな。」
             
「もう寝ようかな」と少し謙虚


でも今日は少し口調がきつかった


「もう寝ていいっすか?」


分かってた
そりゃあ分かってた

早く切り上げて寝かさなきゃって思ってはいたけど
もう少し繋げていたかった


感情が爆発してしまった


私は余計なことを言わないようにグッとこらえて


早く話を終わらせ彼が謝ってきても大丈夫だとまた強がって平気そうに振る舞う
いつもお互い拒んでいた通話ボタンを昨日は
間もなく、押した


食べていたパスタが喉に詰まる


気付いたときに私は大粒の涙が垂れはじめ、
心にいた彼への気持ちがどんどん溢れだしてしまった


あんだけ私にたくさん好きと言って、旅行の別れ際には向こうが私の胸で泣いてきて、沢山沢山愛をあげていたけど彼からもっともっと愛を貰っていた


でもその
"好き"や"愛してる"
が、こう言うときでは負担に思うようになってきて

辛くなった

もう言われたくなかった

これ以上言われてもいつも通りの好きがいつかに変わるだろうとまたつまらない被害妄想が始まる。


もういいやって
通知オフにしてラインのピンも外して

最終的には

「もう好きって言葉言わないでね、おやすみ」

と打って携帯を布団に投げつけた

本当に最高に最強にめんどくさい女代表兼見本になれそう


しかも彼は仕事で疲れている

終わったと思った

でも自分も色々疲れた



もう全部どうでも良くなった


彼の日常を邪魔しないように、
もっと自分を見つめ直すべきなのかと本気で考えた上で

距離をおいたほうがいいと思った


距離を置くってこっちが言ってもあっちが途中で「もういいや」って気持ちが冷めたらもうそこで終わりだし、言葉には責任を持たなければいけないけど


それ以外の対処法が見つからなかった


彼からすぐに返信が来て

「なんで?」


って送ってきた数秒後、携帯が鳴り響いた


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